感じの悪い人は「話しかけるなオーラ」を出す。じゃあ、感じのいい人は?
それを語るのは、「感じのいい人」に生まれ変われるとっておきのコツを紹介する書籍『気づかいの壁』の著者・川原礼子さん。職場で困っている人を見かけても、「おせっかいだったらどうしよう…」と躊躇したり、「たぶん大丈夫だろう…!」と自分に言い訳したり……。気づかいをするときには、つい「心の壁」が現れてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことが、あなたにもあるのではないでしょうか?
この連載では、「顧客ロイヤルティ」をベースに、ビジネスセミナーへの登壇やコミュニケーションスキルの研修講師を通して、全国200社・2万人以上のビジネスパーソンに向けて教えてきた「気づかいのコツ」について紹介しましょう。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「相談されない上司」の共通点
「なぜ、もっと早く相談してこなかったのか」と感じた経験は、多くのリーダーにあるはずです。
しかし、その原因は部下側だけにあるとは限りません。
『気づかいの壁』という本では、次のように指摘されています。
あなたが上司の立場なら、そんな不満を持つことはないでしょうか。
その理由は、「忙しそうでタイミングが遅れたから」「そんなこともわからないのかと叱られそうだから」という心理的なものが多いです。
どうやら人は、自分が思っている以上に「話しかけるなオーラ」を出しているようです。
――『気づかいの壁』より
つまり、「相談されない」のは能力の問題ではなく、「近づきにくさ」の問題であるケースが多いのです。
雰囲気は「意識しないと改善しない」
では、どうすれば「話しかけやすい人」になれるのでしょうか。
ポイントは、雰囲気を意識的にコントロールすることです。
不機嫌な顔をしない方法は簡単です。
デスクに鏡を置いてください。「話しかけるなオーラ」が出ているときは、たいがい険しい表情をしています。
鏡を置くと、チラッと見るだけで、自分の表情に気づけます。
あるリーダーは、メガネを作り替えたら表情が柔らかくなったそうです。
また、体調が悪い日や、納期の直前でゆとりがないときなどは、その時間帯を周囲に伝えておくのがおすすめです。
――『気づかいの壁』より
表情や態度は無意識に出てしまうものですが、仕組みを使えば修正できます。
重要なのは、「自分はどう見えているか」を把握することです。
オンラインでも「オーラ」は伝わる
この問題は、対面だけでなくオンラインでも同様に起きます。
どんなに立派なことを話していても、表情が見えない相手では、なかなか信頼することができません。
それに、「顔が見えにくい」という状態では、相手の集中も妨げられます。
できれば、オンライン用のライトを用意しましょう。あるいは、照明がよく当たる場所や日光の入る窓の近くに移動するだけでも、断然、顔が見えて効果抜群です。
――『気づかいの壁』より
オンラインでは特に、「見え方」がそのまま印象になります。
暗い画面は、それだけで「話しかけづらさ」を生み出します。
感じのよさは「開いている姿勢」で決まる
感じのいい人は、特別にフレンドリーなわけではありません。
ただ、「話しかけてもいい」というサインを出しています。
表情を柔らかくする、状況を共有する、顔を明るく見せる。
これらはすべて、「相手に安心感を与えるための行動」です。
逆に、「話しかけるなオーラ」は、本人の意図とは関係なく、周囲の行動を止めてしまいます。
その結果、情報共有が遅れ、問題が大きくなります。
まずは、自分の表情や見え方に一度意識を向けてみること。
それだけで、周囲との距離は大きく変わります。
ちょっとした気づかいのコツを身につけましょう。
株式会社シーストーリーズ 代表取締役
元・株式会社リクルートCS推進室教育チームリーダー
高校卒業後、カリフォルニア州College of Marinに留学。その後、米国で永住権を取得し、カリフォルニア州バークレー・コンコードで寿司店の女将を8年経験。
2005年、株式会社リクルート入社。CS推進室でクレーム対応を中心に電話・メール対応、責任者対応を経験後、教育チームリーダーを歴任。年間100回を超える社員研修および取引先向けの研修・セミナー登壇を経験後独立。株式会社シーストーリーズ(C-Stories)を設立し、クチコミとご紹介だけで情報サービス会社・旅行会社などと年間契約を結ぶほか、食品会社・教育サービス会社・IT企業・旅館など、多業種にわたるリピーター企業を中心に“関係性構築”を目的とした顧客コミュニケーション指導およびリーダー・社内トレーナーの育成に従事。コンサルタント・講師として活動中。著書に5万部を突破した『気づかいの壁』(ダイヤモンド社)がある。





