◆新しい職場でどう振る舞う? 心を削られない最高の「居場所」のつくり方
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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新しい環境で気をつけるべきこと
職場が変わったり、部署が異動になったり、新しい人が来たりと、新しい環境での生活が始まった方も多いと思います。つい頑張りすぎてしまったり、ちょっと不安になってしんどくなったりしやすいものです。
そうした無理の積み重ねが、ゴールデンウィーク明けによくある「5月病」につながってしまいます。そこで今回は、心穏やかな4月の過ごし方についてお話ししたいと思います。
目指すべきキャラクターは?
新しい環境で目指すべきポジション、それは「モブキャラ」です。主役でもメインキャラでもなく、ひっそりと背景に溶け込んでいるような、そこにいる人を目指してください。
新しい部署に行ったり、新入社員になったりすると、どうしても気合いが入ってしまうものです。しかし、人間という生き物は、新しい場所に「ただいるだけ」で、けっこう疲れてしまうものなのです。
なぜ「ただいるだけ」で疲れるのか?
例えば、うつ病などで休職していた患者さんが、少し環境を変えて復職するケースがあります。復職する段階ではご本人もやる気満々で、すごく元気そうに見えます。職場側も配慮して、最初はそれほど多くの仕事を振らないことが大半です。
しかし、1週間ほど経ってから診察をすると、すごく暗い顔をして「特に忙しいわけではないのに、また少し調子が悪くなってしまいました」と体調が逆戻りしてしまう方が結構いらっしゃいます。これはなぜかというと、新しい環境では、景色や光景など「今までと全然違うもの」がたくさん目に入ってくるからです。
そこにあるものをどう処理すべきか、人は無意識のうちに目で見て判断し、脳をフル稼働させています。意図的に頭を使っていなくても、脳はものすごくエネルギーを消費しているのです。ましてや職場であれば、そこに人間関係が発生します。人間は情報量が多い存在ですから、「何を言ったら気に入られるか」「この人はどんな人だろう」と顔色をうかがうだけでも、相当な疲れが溜まってしまいます。



