称賛されると思ったのに......

 シニア転職で逆効果となりかねない1点目は、「履歴書に表彰歴を書くこと」だ。

 一般的な感覚では、絶好のアピールポイントと思うかもしれない。が、ことシニア転職では嫌煙される理由がある。ちなみに履歴書に書かず、職務経歴書になら書いても効果的かというと、それも違う。

 就活のハウツー本や紹介会社のアドバイスなどで、「表彰歴には公的な大きな受賞歴のみ記載し、細かいものは職務経歴書に書く」と教える場合がある。しかし、筆者の経験則では、いずれも表彰歴は省いたほうが無難だ。何なら表彰歴だけでなく、著書や研究論文、登壇実績などの記載も不要だと感じる。

 理由は、企業の採用担当者からすると、「この人、言うことを聞いてくれなさそうだな……」と見えるためだ。

 特に、これまでシニアを中途採用したことがない企業では、中高年の応募者に対して「頑固なのではないか?」「仕事の指示はもちろん、細かい点なども素直に聞いてくれるのだろうか?」という懸念を持っている。

 ただでさえ、このような懸念を持たれている“目上”の存在のシニアが、さらに表彰歴をアピールすると採用担当からは嫌煙されてしまうのが実態だ。

 もちろん、応募した仕事内容にどんぴしゃな表彰歴なら書くべきだが、スポーツ大会の入賞や逮捕協力の警察の表彰など、その仕事に関連することがほぼないなら、書くべきではない。仕事に関連しそうな内容でも、その内容が見ただけで伝わらなければ効果はない。

 だから職務経歴書に自身の成果を書く場合は、具体的に「仕事の実績」を「数字」で表現するのがもっとも効果的だ。