「中高年歓迎」はウソ?求人のウラ側と採用企業の「エグすぎる本音」とは「中高年歓迎」はウソ?求人のウラ側と採用企業の「エグすぎる本音」とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「中高年歓迎」と書かれている求人に何件応募しても受からない……。50代・60代・70代以上で働きたいのに採用されない人から、よく聞く反応だ。「70歳歓迎」の求人を見つけて応募した人の顛末をケーススタディーに、採用側の赤裸々な本音と選考過程における残念な実態について解説する。(シニアジョブ代表取締役 中島康恵)

「中高年歓迎」のはずなのに、なぜ不採用?

「中高年も歓迎します!」といった求人は近年、珍しくなくなった。実際に高齢になっても働く人は増えていて、筆者が運営するシニア向け求人サイトの掲載数も、ここ数年で急速に増加中だ。

 しかし勘違いしてはいけないのが、中高年の転職・再就職で内定を得るのが楽勝になったというわけではないことだ。「歓迎」という言葉の裏に、企業の本音や想像と異なる選考過程が隠されていることも多い。

 それは何も、ハローワークや人材紹介会社だけが悪いわけではない。中高年を大歓迎している求人は実際あるし、引く手あまたの中高年もいる。一方で、転職市場における求人と応募のミスマッチ、構造問題も横たわっている。

70歳の山田さんの事例から学べること

 ここで、「あるある」のケーススタディーを紹介しよう。なお、便宜上ハローワークの例を出すが、批判する意図はないことをご承知いただきたい。

 70歳の山田さん(仮名)はハローワークに行き、掲示板に貼られた「70歳以上歓迎!」の求人が目に留まった。以前から興味のある職種で、条件は申し分なく、良さそうな求人を見つけられた!と胸が高鳴った。

 すぐにハローワークの担当者から求人企業に電話を入れてもらった。その日は企業の担当者が不在だったので、ハローワークの紹介状を同封した履歴書と職務経歴書を郵送することになった。

 ハローワークの担当者の話では、だいたい応募から2週間程度で書類選考の合否が出るとのこと。山田さんは結果が待ち遠しくて仕方がなかった。