机でノートに書き込みをする男性写真はイメージです Photo:PIXTA

人の集中力や判断力は、一日の中でも一定ではなく、ピークにも個人差がある。自身のピークを知り、的確に“時間の配置”を決めることが重要だという。自らのパフォーマンスが最も高まる瞬間を把握し、より効率的に質の高い仕事をするための考え方とは。※本稿は、ビジネス数学・教育家の深沢真太郎『人生をシンプルにする数学的思考 「速さ」よりも、やることを「少なく」。』(三笠書房)から一部を抜粋・編集したものです。

トップアスリートさえも
“ピーク”を逃すことがある

 トップアスリートでも、なぜか試合本番でいい結果を出せない人がいます。

 その理由を専門家に聞いたところ、自分のコンディションの“ピーク”を本番に持ってくることに失敗しているのだそうです。私はその分野は素人ですが、思わず「なるほど」と思ってしまいました。

 これは、ビジネスの世界で生きる人も同じではないかと思います。すなわち、重要な仕事に自分のピークを合わせることが必要なのです。あるいは、ピークに合わせて重要な仕事をすると考えてもいいでしょう。

 たとえば、あなたは重要な仕事を午前、午後、夜のいつにするか決めていますか。私は午前と決めています。なぜなら私は、時間の経過とともに劣化していく人間だからです。実際、起床した瞬間の深沢真太郎と、就寝する直前の深沢真太郎を比較したら、後者のほうが能力的には低い状態になっています。疲労していたり、眠くなっていたり、翌日に控えた大切な用事について考えたかったり。

 このことを数学的にとらえると、時間の経過と能力の関係を科学することに他なりません。