相鉄グループ、パナソニック、中川政七商店、黒木本店、尾鈴山蒸留所、久原本家 茅乃舎、そしてくまモン……
様々なブランドを大ヒットに導いてきたクリエイティブディレクター・水野学氏。
さぞや忙しいのでは、と思われがちだが、実は毎日8時間睡眠のゆったりした生活を送っているという。
それは独自の時間の使い方があるからだ。
いったいどうしたら、多くの仕事を抱えながら、焦らず、慌てず、余裕のある生活ができるのか?
水野学氏の著書『逆算時間術』(ダイヤモンド社)から探ってみたい。
Photo: Adobe Stock
主観と客観を行き来できているか
仕事全般に言えることだと思いますが、「本当は何が求められているか」に気づけるかどうか。プロジェクトの本来の目的を見失わないことがとても重要です。
没頭しすぎて主観的に仕事を進めてしまうと、次第に方向性がずれていきます。やがて、視野が狭くなり、相手が求めていること、顧客が求めていること、そのプロジェクトにとって最適なゴールとは? といった視点が抜け落ちていきます。だからこそ、自分が携わっているプロジェクトや担当業務を客観的に外側から見る視点は、欠かせません。
やっかいなのは、主観的になって取り組んでいる時間が、クリエイティブにとって大切なものだと思い込んでいる人が少なくないことです。そうではなくて、主観的につくったものであっても、それを客観的にチェックできる目があるかどうかが問われてくるのです。
主観的になったものは、独りよがりのものになってしまうことが少なくありません。夜中に書いたラブレターや、酔った勢いでインスタのストーリーズにアップした自分語りの投稿。あの感覚です(笑)。朝になって読み返して恥ずかしくなったり、何人に見られたかと焦りながら慌てて消したり。これが主観と客観の行き来です。
その行き来を、短い時間の中でやれるほど、限られた時間でいいものをつくり出すことができます。
※本稿は、『逆算時間術』水野学(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集して掲載したものです。







