あの人と一緒にいると、なぜか疲れる。何が原因なのだろうか。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【なぜか疲れる】一緒にいると消耗する人の“たった1つの共通点”Photo: Adobe Stock

関わりに区切りがない

「この人といると、なぜか疲れる」
長く一緒にいたわけでもない。

特別に嫌なことを言われたわけでもない。
それでも、関わったあとにどっとエネルギーを持っていかれる。

こういう感覚には、理由がある。
たとえば仕事でも、「どこまでやれば終わりか」が決まっていないタスクは、際限なく続く。
やろうと思えば、いくらでも手を加えられる。
もう十分なはずなのに、「まだできることがある気がする」と手を止められない。

その結果、気づかないうちにエネルギーを削られていく。
一緒にいると消耗する人も、これと同じ構造を持っている。
関わりの中に、「ここまで」という区切りがない。

話も、頼みごとも、感情も、どこで終わるのかが曖昧なまま続いていく。
だからこちらは、どこで引けばいいのかわからず、
気づけばずっとエネルギーを使い続けてしまう。

一緒にいると疲れる理由はシンプルだ。
「終わりがない関わり」に巻き込まれているからである。

意識的にゴールをつくろう

自分も「一緒にいると消耗する人」になってしまう可能性がある。
ではどうすればいいのだろうか。答えは簡単である。
いかなることにも、意識的にゴールをつくること」だ。

 プロジェクトや日々の仕事に、妥当な「ゴール」を決めよう。
 個人でビジネスをしている人や、組織に勤めてはいても1日の大半を1人で作業している人は、「何をもって完了とするか?」の判断が難しいときがある。
 現代社会では、つねに何か他のことを始めたり、進めたりしなければならない。だからこそ、何か新しいことを始める際には、何をもって「完了」とするかをあらかじめ決めておくべきだ。それは、大きなプロジェクトを完了することかもしれないし、単にその日の仕事を完了することかもしれない。
 ゴールラインを設定することで、楽しみをつくれる。実際にそれを完了したら、達成感を味わえる。
 これは、努力や挑戦をやめるということではない。またときには、作業に没頭して、時間を忘れてそのまま続けてしまうこともあるかもしれない。それはそれで、OKだ。状況によっては楽しく、また効果的な場合もあるだろう。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

重要なのは、「終わりを決めること」だ。
どこまで関わるのか。
どこで区切るのか。
これを決めない限り、関わりは際限なく広がり、エネルギーは奪われ続ける。

一緒にいると消耗する人は、特別な問題があるわけではない。
ただ、「終わりのない関わり」を持ち込んでくるだけだ。

だからこそ必要なのは、相手を変えることではない。
自分の側で「ここまで」と線を引くことだ。
その一線があるだけで、無駄な消耗はなくなる。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)