総武線の混雑なんて比じゃない!
え、そんなとこに乗っていいの?
駅でチケットを買い、乗り込んだ電車は……すし詰め状態だった。学生時代に満員電車で有名な「総武線」で通学していた筆者だが、バングラデシュの込み具合はそれ以上だ。
鉄道には“ドア”が付いていなかった。体の半分くらいが外にハミ出ている人もおり、手すりにつかまりながらバランスを保っている。
筆者も1/5ほど体が外にハミ出ていたが、親切なバングラデシュ人が「日本人がいるからもう少し詰めてくれ!」と周りの乗客に声をかけてくれた。
よって屋外に放り出されることはなかったが、私が立つ目の前にトイレ(扉が壊れて閉まらない)があり、移動中は悪臭に苦しめられた。
駅に到着後、ホームではなく線路の上に降ろされた私は、せっかくだから記念写真を撮ろうとカメラを向けた……が、え、嘘でしょ? なんと鉄道の上にたくさんの人が乗っているではないか!?
日本では見られない光景(提供=筆者)
ワイルドすぎる…(提供=筆者)
これが世界的に有名なバングラデシュの「無賃乗車」であることはすぐに理解できた。現在進行形で屋根に登ろうとする人もいて、荷物を渡したり手を伸ばしたり、乗客同士で協力しながら登ろうとしている。
鉄道の上には50人、いや、100人以上が乗っているか……。みんな私に対して笑顔で手を振ってくれたり、ピースしてくれたり、走り出した鉄道の上を(ジムのランニングマシーンのように)走り続けるパフォーマンスを見せてくれた少年もいた。
現地の人々の陽気でユーモアある行動を見ていると、日本ではあり得ない交通事情が、それほど悪いものではないように思えてくる。
みんな人間らしく生きてるというか、少年のまま大人になったというか……。今この瞬間を全力で楽しもうとする姿勢は、日本人も見習うべき点があるような気がした。
人生は経験の合計だと私は思う。2026年も私は“肉体派ライター”として、世界中をギコチナイ笑顔で、冷や汗を流しながら飛び回るつもりだ。







