大渋滞で歩行者に抜かれる?
バングラデシュの交通事情

 2025年2月は1人当たり国内総生産(GDP)が南アジアでネパールに次いで2番目に低い「バングラデシュ」を単身で訪れた。

 日本からの往復航空券は税込で5万2610円。同国の国土面積は日本の約4割程度で、約1億6000万人以上の人々が暮らしている。首都ダッカは世界有数の人口密集地として有名で、国民の平均年収は50万円前後。衛生状態はあまりよくなく、旅人たちの間では「世界一カオスな国」とも噂されている。

 ちなみにバングラデシュの国旗は 緑色の背景に赤い円で、日本のデザインとよく似ていて個人的に親近感がある。

 ダッカ市内はどこに行っても人、人、人で溢れていた。人口が多いため、交通渋滞はかなりひどい。車に乗っていても全然進まず、歩行者に追い抜かれてしまう。

 車線はあってないようなものだ。少しでも前方に通れるスペースがあれば、みんな車線を無視して、我先にスリ抜けようとしてくる。

ダッカ市内はこんな感じ(提供=筆者)ダッカ市内はこんな感じ(提供=筆者)
フェンスを置いたような、心許ない中央分離帯がある道もあるにはある(提供=筆者)フェンスを置いたような、心許ない中央分離帯がある道もあるにはある(提供=筆者)

 ダッカ市内には「リキシャ」と呼ばれる、日本でいう人力車のような乗り物が100万台以上走っていると言われている。

 リキシャは市民の移動手段として活用されており、2キロくらいの距離であれば100円前後で走ってくれる(チップ込みで200円を渡したところ、50歳くらいのドライバーにものすごく喜ばれた)。

 私がリキシャに乗り、渋滞にハマって動けないでいるとき、隣のリキシャに乗っていた女子学生から「コンニチワ」と日本語で話しかけられた。

 なんでも日本が好きで、日本語の勉強をしているそうだ。私は嬉しくなって、バッグに入っていた「おにぎりせんべい」と「カントリーマアム」をプレゼントした。その子からは「アリガトウゴザイマス!」と笑顔で言われ、心の中でガッツポーズ。