会社が大きくなればポジションが増える
「俺も部長になれるかも」と夢が膨らむ

 やっぱり会社の規模が小さいよりも大きいほうが、課長や部長のポジションが増えていくじゃないですか。だから、社員はやりがいを持てるんです。俺も部長になれるかもしれないと、夢が膨らむじゃないですか。福利厚生やお給料だって大きい会社のほうが充実します。

 だから、会社を大きくしなきゃダメだと私は思っています。成長が止まってしまったら、もう夢がないでしょう。前任者が辞めないかぎり、出世できないわけですから。

 それとみんなの前で公言すると、自分にプレッシャーがかかります。あれだけの大勢の前で言って実行しなかったら、ただのホラ吹きになっちゃう。自分自身にも勢いをつけることができます。

家族にも夢は語ったほうがいい
ボロアパートで妻に真顔で言ったこと

 これは家族に対しても一緒なんですよ。夢は語ったほうがいい。

 私は10店舗ほど出店した頃でも、まだボロアパートに住んでいました。自分の家を作るよりも投資を優先していたからです。何店舗できても家が建たないので、妻はもう永久に家は建てられないんだろうと諦めていました(笑)。

 それで、私は妻に向かって、真顔でこう言いました。

「母ちゃん、店が20店舗になったら、家が建てられそうだ」

「もう少し頑張ったら、一緒に台湾旅行に行こう」

 これが、私にとって最初の妻への「経営計画発表会」でした。妻は「本当?」と半信半疑でしたが、私が毎日夢を語り続けるうちに、「もしかしたら本当にできるかもしれない」と思ってくれるようになりました。そして、長靴を履いて店に出て、私と一緒に必死で働いてくれた。ご飯も一生懸命作ってくれました。

夢を共有して一緒に歩めば
喜びもひとしお

 結果として、その夢はすべて叶いました。家も建ったし、旅行にも行けました。

 もし私が、夢を語らず、ただ「金がない、金がない」と嘆いていたら、妻もついてきてはくれなかったでしょう。伴侶とは二人三脚で生きているわけですから、ぜひ夢を語って共有してください。一生懸命に語れば、やっぱり応援してくれますよ。

 夢を共有し、一緒にそこに向かって歩むプロセスがあれば、実現したときの喜びもひとしおです。人間は夢がなくなったらおしまいです。夢があるからこそ、人生は楽しい。できないかもしれないけれど、でも近づけますからね。