ホルムズ海峡付近で活動する軍艦 Photo: WSJ
米軍は13日、イランの港湾を出入りする全ての船舶を対象とした封鎖を開始した。米軍は十分な数の軍艦を展開すれば、封鎖によって、イランとの間で石油を輸送しようとする多くのタンカーを威圧できることになる。
一方、封鎖を突破しようとする敵対的な船舶に対しては、乗船し拿捕(だほ)する準備も整えておく必要がある。米政府の現職や元当局者たちは、これが実行可能だとする一方で、多くの軍事資源を必要とする複雑な作戦になるとみている。
封鎖に関する五つのポイントを以下に挙げる。
封鎖方法
米政府高官によれば、政府は13日朝に15隻以上の軍艦を現地に配置する作戦を開始した。また当局者たちによると、イランの沿岸近くに軍事資源や軍艦を配置した場合、米国の資産が攻撃を受けやすくなる可能性があるため、政府はホルムズ海峡の両側で商業船舶を阻止または隔離し、イランの港湾への出入りを防ぐ方法を採る可能性が高い。
封鎖に違反した疑いのあるタンカーにはどの軍艦でも接近できるが、乗船要求に応じない船舶に対しては、海兵隊や特別訓練を受けた海軍特殊部隊シールズなどが、抵抗の中での乗船作戦を実施する必要がある。
米海軍および中央軍司令部の当局者たちによると、海軍は封鎖を支援できる相当な戦力をこの地域に有しており、この中には航空母艦、複数のミサイル駆逐艦、強襲揚陸艦、その他複数の軍艦が含まれる。これらの艦船のほとんどは乗船作戦を支援するヘリコプターを発艦させる能力を持ち、一部は商業船舶を特定の海域に誘導して留め置く能力も備えている。
米国はペルシャ湾に面する国々を通じ、陸上からも乗船チームを船舶に空輸することができる。
米中央軍海軍部隊司令官を務めたジョン・ミラー元海軍中将は、国際的な制裁に反して秘密裏に石油を輸出するイランの「影の船団」は戦闘を避けるとみられるものの、イラン船籍の船舶は通過を試みる可能性が高いと指摘。またそれらの船舶にはイラン革命防衛隊(IRGC)の部隊が護衛として乗船している場合があると述べた。
中東での米海軍部隊を率いていたケビン・ドネガン退役海軍中将によると、米国は商業船舶がペルシャ湾を出てホルムズ海峡を通過する際の動きを、監視ツール、オープンソースの情報、そして軍事資産を使って追跡できる。またドローン(無人機)や監視プラットフォームを保有する湾岸諸国も、この取り組みを支援できるという。
一方で米軍がタンカーの制御を始めた場合、乗組員が従わなければ、船舶を操縦するための船長と乗組員が必要になる可能性がある。また元当局者たちによると、米国はタンカーを停泊させる場所も必要になる。








