考えるのをやめたときに
ひらめきは降ってくる

 創造的な問題解決のプロセスとして、まず大事なのは(1)。セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)を使って、集中し、考え、情報を集めます。ここは、絶対にサボってはいけないところ。いったん集中して、自分なりに徹底的に考え抜くことが重要です。

 でも、そのまま考え続けて、あるところで、思考が行き詰まってしまったら、そのときは、そこで手を止めます。散歩をしたり、お風呂に入ったり、まったく別のことを始めてみるのです。

 すると、意識の表舞台からは消えたはずの問題が、無意識の領域で、静かに組み替えられ始めます。デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が、あなたの過去の経験や感情、断片的な知識をゆるやかにつなぎ直していくんです。

 CENが考えるのをやめても、DMNはそれをひっそり考え続けてくれるんです。その結果、「これが答えかもしれない」という感覚が突然、立ち上がってくることもあるでしょう。

 ひらめきがやってくるのは数時間後、あるいは翌日、もしくはまったく別の日ということもあります。もちろん、残念ながら、来てくれないときもあります。

 それでも、行き詰まったときは無理にCENで押し切らず、「今はDMNに渡そう」と考えるのも、けっこういい戦略ではないでしょうか。

 たとえば散歩を日課にして、DMNの力を有効利用している人たちはたくさんいます。何より、DMNは効率や正解からは少し離れた場所で、あなただけの視点をじっくり育てています。そこには、他の誰でもない、あなただから出せるユニークな答えが、静かに待っているかもしれません。

体を動かしたほうが
脳は回復しやすい

 夢に向かう行動を続けながら、仕事や家事、日々のタスクもこなしていると、とにかく疲れてぐったりしてしまいますよね。

 そんなとき、必要なのは、もちろん「休む」こと。ひたすらダラダラしたり、心ゆくまで惰眠をむさぼったり、そういう休息もときには最高です。

 ただ、脳の観点から見ると、ただじっと休むよりも、軽く身体を動かしたほうが、回復が進む場合があるということも、わかってきています。

 近年、注目されている休息法に、アクティブ・レスト(積極的休養)というものがあります。