これは、嫌なことはせず、軽く身体を動かして、自分がやりたいことや好きなことに積極的に取り組む、という休み方のこと。こうすることで自律神経を整えて、脳の負担が軽くなる状態を目指します。たとえば、ゆっくり散歩する、軽いストレッチをする、好きな音楽を聴きながら身体を動かす、など。気分転換になりそうな家事をするのもいいでしょう。
自分が楽しみながら、ストレスにならない程度に身体を動かすのです。
こうした軽度の運動や身体活動は、全身の血流を良くして、疲労物質の代謝を促してくれるだけでなく、脳にいくつかのポジティブな変化をもたらすといわれています。たとえば、ストレス反応を和らげる、気分を安定させる、などです。
これを脳内ネットワークの視点で見ると、酷使されがちなセントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)を一時的に休ませて、不安や緊張からわめき続ける扁桃体の過活動を鎮め、状況への過敏な反応を担うサリエンス・ネットワーク(SN)(編集部注/脳内にある4つの機能のうちの1つ。すべての情報のうち、何が重要かを瞬時に判断する)の負荷も下げるという効果が期待できます。
つまり、アクティブ・レストは「脳のクールダウン」としても作用すると考えられるんですね。
『ゆるまる脳 タイパ疲れの時代に効く「脳の新習慣」』(菅原道仁、幻冬舎)
疲れた脳が求めているのは
情報よりも新しい風
特に、単調な思考や判断を続けて疲れた脳にとって、身体感覚への切り替えは、とても効果的なリセットになります。
身体を動かすことで、思考から感覚へ。室内から屋外へ。そんなふうに、脳内のモードが自然に切り替わるからです。
これは、セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)をいったん休ませてあげる、ということにもなります。
脳が求めているのは、さらなる情報や努力ではなく、「状態の変化」であることも少なくありません。起き上がれないほどの疲労でなければ、軽く身体を動かして、脳に新鮮な風を送り込んであげましょう。







