「うちの子、語彙が少ないのでは?」「自分の意見をちゃんと言えない」……。子どもの「言葉にする力」の衰えを危惧する声が増えています。文章の専門家・山口拓朗氏が著した『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)は、マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、子ども(小学校低学年~高学年)が楽しく言語化能力を身につけられる画期的な一冊。今回は、本書の中から、家族や友達同士でもりあがれる「語彙力」が身につくゲームを紹介します! ぜひ皆さんでやってみてください。
イラスト©水谷さるころ「こども言語化大全」(山口拓朗著)より
あいまいなイメージを具体的するための「質問力」が身につく
拙著『こども言語化大全』は小学生でもできる言語化力が上がるゲームを22個、載せています。
今回は、言語化力の3要素「語彙力」「具体化力」「伝達力」の中の「具体化力」がアップする「名探偵! 犯人は誰だ? ゲーム」を紹介したいと思います。
このゲームは、子どもが質問を重ねて「犯人」をしぼりこんでいくことで、あいまいなイメージを具体的なことばに変える力を育てます。
「動きますか?」「学校にありますか?」といった質問を工夫することで、物事を具体的に考える習慣が自然と身についていくでしょう。
また、「はい」「いいえ」という短い答えから推理を組み立てる過程で、論理的思考力も養われます。
さらに、「どう聞けば早く答えに近づけるか」を試すうちに、質問のバリエーションも増えていきます。
ゲームを楽しみながら質問力や論理的思考力、ことばを手がかりに考える力が総合的に伸びていくので、日常生活や学習の場でも自分の考えを具体的に説明できるようになります。このゲームにハマる子は多いので、早速遊んでみましょう。
「名探偵! 犯人は誰だ? ゲーム」の遊び方
1 親が犯人を決める
◆親になった人は犯人(動物・モノ・人など)を決めよう。(例:犬、えんぴつ、校長先生など)
◆何を犯人にしたかは秘密だよ。
2 質問する
◆親以外の人は、順番に「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしていくよ。(みんなで合計10回まで)
◆親は「はい」か「いいえ」で答えていくよ。どうしても答えられないときは、「どちらとも言えません」「場合によります」など、工夫して伝えよう。
3 推理して当てる
◆わかった子は「犯人は◯◯ですか?」と聞いて、当たればその子の勝ち!
◆親を交代してどんどん遊ぼう。
最初はざっくりした質問で犯人を大きくしぼり、少しずつ具体的な質問をしていくといいよ。(本書の37ページの「ことばのピラミッド」の上から固めていくイメージ)
(犯人→犬)
質問の例
質問:「モノですか?」→いいえ
質問:「生き物ですか?」→はい
質問:「人ですか?」→いいえ
質問:「家の中にいますか?」→どちらの場合もあります
質問:「ペットとして飼うことが多いですか?」→はい
質問:「毛でおおわれていますか?」→はい
質問:「手のひらにのりますか?」→いいえ
質問:「しっぽがありますか?」→はい
質問:「犯人は猫ですか?」→いいえ
質問:「犯人は犬ですか?」→正解!
やってみた!「名探偵! 犯人は誰だ? ゲーム」(動画)
*本記事は、山口拓朗著『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社刊)を抜粋・編集したものです。






