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「酒は百薬の長」と言われてきたが、近年の研究で少しの飲酒でもがんリスクが高まることがわかった。飲まないに越したことはないが、付き合いやストレス発散の手段として飲酒量をゼロにするのは非現実的…。我々は酒とどのように付き合っていけばいいのか?歴史の賢人の言葉から答えに迫る。※本稿は、医師の川口知哉『「がん活」のすすめ 科学と名言でつくる「がんを寄せつけない習慣」』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
1日2杯の飲酒でも
がんリスクは確実に上昇
アルコールは古来、人の気分をほどき、食卓を豊かにし、社交を滑らかにしてきた。日本でも「酒は百薬の長」と古くから言われ、祝いの席や季節の行事にも欠かせない存在であった。
一方で、すべての権威ある医学文献は、過度の飲酒は健康に深刻な害を与えることを強調している。がんに関していえば、これまでの総説やメタアナリシス(複数の独立した研究から得られたデータ)は、飲酒量が増えるほど、複数のがんのリスクが上昇するという確かな結果を導きだしている。
では、私が提唱する「がん活」(編集部注/科学的に正しいとわかっているがんの予防策を、できるところから生活に取り入れていくごく日常的な取り組みのこと)においては、酒に対してどう向き合えばよいのだろうか?一緒に考えていきたいと思う。
世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)の専門家報告(Third Expert Report)は、2018年の最新版において「がん予防のためには酒は飲まないのが最善」と明言した。米国CDC(疾病予防管理センター)も「成人が飲むなら男性は1日2杯以下、女性は1日1杯以下」と、酒量をかなり少なく抑えるよう勧告している。







