この界隈でナンバーワン!?福袋シリーズ
なにより筆者が評価していたのは、西武渋谷店の「福袋」だ。正月の「食品福袋」の充実ぶりは、この界隈でナンバーワンといっても過言ではない。食品フロアの一角にまとめて福袋コーナーを作ってくれるので、他のデパートのようにショップを買い回らずに済む。しかも、ショップブランドを押し出すスタイルだけでなく、「レトルトカレー福袋」や「パスタセット福袋」「ご当地ラーメン福袋」など、庶民の心をくすぐるラインナップが揃っている。
とにかく生活応援色が満載で、渋谷界隈の福袋チェックは西武から始めるのが、ここ数年の習慣だった。なお、福袋シーズンが終わった時期でも食品フロアに足を運ぶと、こういった「詰め合わせ」を見つけることができる。掘り出し物が見つかるかもしれないので、おすすめしたい。お買い得に巡り合えるチャンスは9月末までだ。
デパート瀕死時代は、なぜ起きているのか
地方の老舗デパートが閉店するニュースはしばしば聞くが、東京も例外ではない。渋谷では他に東急百貨店本店が営業終了し、再開発中の新宿西口では小田急百貨店がぐっと規模を縮小している。
池袋の西武はいわずもがな、東武百貨店は再開発に伴い建て替え予定だが、従来型デパートとしてリニューアルされるかはわからない。訪日外国人観光客で賑わう銀座や日本橋のデパートはまだ元気があるように見えるが、単にインバウンド頼みでは先細りだ。
なぜ、デパートは瀕死時代を迎えているのか。かつて、その強みは、包み紙に象徴される「信頼ビジネス」だった。昭和の時代、デパートといえば「ハレ」の買い物をする場であり、高級品や贈答品を買う場所だった。かつ、色鮮やかな包み紙が、商品の価値を格上げした。
しかし、バブルがはじけ、平成は長く続くデフレ時代となり、高級ブランドは消費者の目に映らなくなった。給与が伸びなかった中で、消費者が手に取るのはユニクロやしまむらの服であり、雑貨が必要なら100円ショップが品数豊富で、贈答品はネットで買えば配送無料で済む。
デパートの包み紙が担保していた信頼は、口コミによる評価に置き換わった。デパートに裏付けされる価値よりも、安さやコスパの方が支持されるようになった。
今や池袋の東武百貨店には、100円ショップのダイソーがテナントで入っている。その賑わいぶりを見ると、包み紙よりダイソーのロゴの方が、はるかにブランド価値が高いのだと感じる。消費者の心を動かせる価値は、もうデパートに残っていないのだろうか?







