あなたの話し方はなぜ伝わらないのか?プレゼンが通る人が最初に埋めている“ある差”とは写真はイメージです Photo:PIXTA

プレゼンで熱意が伝わらない、商品の価値を伝えられない…。その理由は自分と他人が持っている、“ある差”を放置したままにしているからだ。ではプレゼンが通る人は、具体的にどんな話し方をしているのか?ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者である三宅香帆が解説する。※本稿は、文芸評論家の三宅香帆『伝わる言語化 自分だけの言葉で人の心を動かすトレーニング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

相手に伝わらない理由は
「情報格差」があるから

「自分のなかの言語化」だけだとなぜ伝わらないのか。それは、自分と他人とでは、もっている情報の量や質が違うからです

 たとえば、あなたが開発に携わった新しいランニングシューズの魅力を伝えようとしても、相手はランニングシューズなんて履いたことがないのかもしれません。もしかすると、スニーカーの類にはまったく興味がないかもしれないし、場合によってはスポーツ全般にネガティブな印象をもっているかもしれません。

 仕事を引き継ぐにしても、相手はエクセルの使い方さえ知らないのかもしれないし、あなたが普通に使っている言葉の意味がわからないかもしれない。あるいは、取引先や上司に逐一確認するのがあなたのやり方だったとしても、それを教えようとする相手は細かな「報連相」など時間の無駄だと考えるタイプである可能性だってあります。

 そのような「もっている情報の違い」を無視したまま、自分の情報を一方的に手渡そうとしてもなかなかうまくいきません。一生懸命さが足りないんじゃないか、などと思うかもしれませんが、決してあなたの熱意が足りないせいではないんですよ。