マイクを持ちプレゼンテーションをする男性写真はイメージです Photo:PIXTA

計画を立て、リスクを洗い出し、慎重に進める。それでも、仕事がうまくいかないことがある。ビジネス数学・教育家の深沢真太郎氏によると、感情と理性のバランスが崩れると、仕事にも影響が及んでしまうという。理性と感情をビジネスに活かす思考術とは?※本稿は、ビジネス数学・教育家の深沢真太郎『人生をシンプルにする数学的思考 「速さ」よりも、やることを「少なく」。』(三笠書房)から一部を抜粋・編集したものです。

京セラ・稲盛和夫氏の
仕事哲学とは?

 本稿ではより本質的な、私が職業人として必要だと思うあり方やメンタリティをご紹介します。もちろん、すべて私自身が強烈に意識をしていることであり、はたらくすべての人に自信を持ってお伝えしたいことです。

 京セラの創業者である、故・稲盛和夫氏の言葉に次のようなものがあります。ご存じの方もいるでしょうか。

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

 好きです。理由は、構造化されていることによる美しさがあるからです。

 仕事というものは構想し、計画し、実行する。確かにその通りです。このプロセスにおいて、楽観と悲観のバランスが加わる。これ以上ないほど抽象的に表現するなら、稲盛氏の言葉はこのような構造で表現できます。

 X→Y→X

 うまくいく人は「X→Y→X」だが、うまくいかない人は「Y→X→Y」をしてしまう。両者はその字面からして真逆ですが、それはそうです。構造が逆なのですから。このことに、私はとてつもない美しさを感じてしまいます。