「ここでなきゃ!」が残っている大阪のデパート
「いやいや、大阪のデパートは元気だよ」という話を聞き、確かにそうだ!と膝を打った。大阪駅の2大デパートと言えば阪急うめだ本店と阪神梅田本店で、この2店は長年のライバルだ(とはいえ今は同じグループだが)。
在阪の友人いわく、「よいものを買うなら阪急、美味しいものなら阪神」だとか。いずれも電鉄の駅と直結している。が、神戸を結ぶ高級住宅街を走る阪急電鉄と、阪神タイガースの本拠・甲子園へ向かう阪神電鉄とでは、全くカラーが違う。
筆者は阪神デパートによく行くが、「野球観戦にお勧め弁当」などと振り切った売り方が気持ちいい。JR大阪駅周辺の商業施設には「ちょい飲みフロア」があるのが特徴で、中でも阪神梅田の「スナックパーク」は、大阪くいだおれグルメがそろっていて人気だ。
しかし、このちょい飲みに特化したフロアは、お行儀がいい阪急には見当たらない。この「庶民派おかんvs高級マダム」のような、はっきりした対抗軸があるからこそ両デパートが並び立ち、それぞれにファンがつくのだろう。
Photo:PIXTA
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こうした分かりやすさを持つデパートは、東京23区でいえば、日本橋三越や高島屋、新宿の伊勢丹、上野の松坂屋あたりだろうか。かつて、西武は「若者カルチャー」を掲げてその中に斬り込んだが、肝心の若者が平成に入って変容し、ブランドよりもコスパ重視で消費するようになったから力尽きていったのでは――と思ったりもする。







