Photo:JIJI
西武渋谷店が閉店することが判明した。渋谷で働く筆者は、店舗跡地の再開発の行方を早くも危惧している。というのも渋谷では、再開発しても集客に苦戦するケースが見られるのだ。なぜ“失敗”しているのか?東急グループが手掛けた施設の、写真付きルポも交えて考えてみたい。(ライター 前林広樹)
西武渋谷が閉店へ
複雑な地権が明らかに
そごう・西武が今年9月末で西武渋谷店を閉店することが明らかになった。同店は1970~80年代に、渋谷を「若者のトレンド発信地」に成長させた一大拠点ともいえる。そんな店の終焉に、ひとつの時代の終わりを感じた人も多いだろう。
気になるのは閉店後、跡地がどのように再開発されるかだ。渋谷は2010年代以降、渋谷ヒカリエなど多くの新しいビルが建設され、現在も東急百貨店本店跡地などを中心に再開発が進められている。
しかしながら西武渋谷店の跡地開発には不安要素も多い。まず、地権者関係が複雑であることが挙げられる。西武百貨店ができる前、この場所には渋谷松竹映画劇場とキャピタル座という映画館があった。その関係で、西武渋谷店のA館とパーキング館は松竹が、B館は東急系の国際株式会社が保有している。
一方、ロフト館はそごう・西武が大半を、ごく一部を松竹映画劇場が保有。無印良品が入居するMovida館はそごう・西武が保有している。
そごう・西武は閉店の経緯について、20年近く権利者と再開発の協議を続けてきたものの折り合いが付かなかった、と説明している。実際に閉店するのはA館とB館、パーキング館。渋谷店で勤務する従業員230人については配置転換などで雇用を続けるという。







