体調不良時の検査代や健康への投資など、すぐにリターンが得られない自己投資をどう捉えるかで人生は大きく変わる。日韓累計45万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)の発売を記念した本記事では、ライターの柴田賢三氏に、「自分に投資する」という考え方についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

頭のいい人は「ちょっとした体調不良」を放置しない。その最大の理由とは?Photo: Adobe Stock

ちょっとした体調不良
放置してもいいが……

 春先に咳が止まらなくなった。

 私は喫煙者なので、タバコの本数が増えたときなどは咳も出るが、せいぜい一晩寝れば止まっている。ひどいときでも、タバコを控えて2~3日すれば治まっていた。

 ところが、今回は明らかに違った。タバコの本数を減らしても、一向に症状が改善されなかったのだ。

 3週間ほど続いたところで、さすがに怖くなって総合病院を受診。窓口で症状を伝えると、まずは内科に通された。

 診察してくれた医師から「3週間も続いているなら精密検査をしたほうがいい」と言われてお願いしたら、レントゲンにCT、血液検査からインフルエンザやコロナの検査までフルパッケージで受けることになり、支払いが1万5000円近くになった。

 しかも、これらの検査では異常がないから改めて耳鼻咽喉科を受診するように言われ、予約をして帰宅した。

 それだけの検査をしたのだから当然だが、窓口で支払った金額は自分の想定をはるかに超えていた。だが、その日の夜に約束していた友人に酒場で愚痴ると、こう切り返された。

「肺がんとか重い病気じゃないことが、わかっただけでいいじゃない。自分の健康上の重大なリスクを知るための投資と思えば妥当な金額でしょ」

小さなリスク管理が
“成功への第一歩”

 “人生の指標”となる言葉の数々を収録している本、『人生は「気分」が10割』の中には「ブランドバッグを売って、本を買おう」という項目がある。

 著者のキム・ダスル氏は、成功する人の特徴の一例として「自分に投資している人」を挙げている。

 このような人は、限られた時間やお金もムダ遣いすることなく自分のために投資する。わかりやすく言えば、ブランド品を買うお金があれば、本やセミナー、コーチング、資格取得などの自己投資につぎ込むといったことだ。
――『人生は「気分」が10割』(p.257)

 この一文を思い出し、今回の医療費はそれにあたると自分を納得させた。

 若いうちは両者の差はそれほどでもないが、年を重ねるほど目に見えて大きくなり、数十年後には圧倒的な差となって表れている。
――『人生は「気分」が10割』(p.257)

 とりあえず、今回は呼吸器系に問題がないことがわかった。これを機にタバコをやめる……いや、減らすことだけでもできれば数十年後に差がつくはずだ。

 後日、耳鼻咽喉科で喉も調べてもらい、こちらも異常がないことが判明。先生から、こう言われた。

「おそらく花粉症です」

「え? 私は子どもの頃から悩まされてますが、目と鼻だけじゃないんですか?」

「今年は飛散量が多くて、咳が続くとか肌のかゆみを新たに訴えてくる患者さんも多いんですよ」

 先生の言う通り、花粉の飛散が終わった今、咳き込むことはほとんどない。おかげで、タバコの本数も減らせていないのだが……。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

柴田賢三(しばた・けんぞう)
大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。