母校愛あふれる“立教ボーイ”

 図1には4つの立教大学系列校中学の直近3年間の入試状況を示した。男子の2校は学校法人立教学院の傘下で、立教小学校と共に立教大学の付属校となる。女子の2校は学校法人が異なる系属校とはいえ、理事や幹部の人事交流もあり、日本聖公会の学校という点でも変わりはない。

 1948年に新制の小中高が池袋に設置された。60年に立教高等学校が新座(埼玉県)に移転する。2000年になって、池袋では高校が、新座では中学がそれぞれ新設され、中高一貫教育が始まった。

 立教池袋(東京・豊島区)は大学の池袋キャンパスに接している。中学校で約90人(帰国児童約20人、一般約70人)を募集し、26年は512人が受験した。高校でも若干名を募集するが、年々その志望者数は減少傾向にある。中学の受験生は25年に増やし26年に24年水準に戻している。隔年現象も見られるが、実倍率も含め、その人気に衰えはない。中学から高校、高校から大学へと、例年8~9割程度の生徒が推薦進学している。

 立教新座(埼玉・新座市)は中学で約140人を、高校でも約80人を募集している。中学は一般第1回入試が例年1月25日に行われている。埼玉は10日、千葉は20日がそれぞれ中学一般入試解禁日となっている中、東京と神奈川の解禁日の1週間前に行われ、26年は1553人が受験したものの、26年の実倍率は2倍にまで緩和した。埼玉に3校ある私立男子中学はいずれも受験者数が減少傾向にあり、その中では圧倒的に受験生を集めている立教新座も例外ではない。こうした波にどこまであらがえるのだろうか。

 池袋の2月2日[一般1回]と5日[一般2回]の間に、新座の3日[一般2回]があり、立教大の付属校を目指す男子受験生には10日ほどの間に最大4回の受験チャンスがある。池袋にある男子校の立教小学校(募集人員108人)の卒業生は、池袋か新座の中学校に進むことにより、小中高大16年間通い続ける強力な“立教ボーイ”となる。

 新座は池袋ほど立教一筋というわけでもない。高入生が3分の1強を占め、高2から他大学進学クラスを1クラス設けることからもうかがえるように、池袋よりも内部進学率は低めである。25年は池袋の85%に対して、新座は82%だった。26年は池袋が90%を超えたのに新座は83%にとどまったこともあり、新座の推薦余剰枠が13人分、池袋に渡されている。新座からは26年に58人の他大学合格者が出たが、その半分は理工系と医学系であり、工学部もない立教大の理系不足を改めて印象付ける。

 立教の付属校では他校に見られるような内部推薦権を保持したまま他大学の受験が認められていない。それでも、新座では11月下旬までに推薦権放棄の取り消しが可能となっており、総合型(AO)や学校推薦型の年内受験の余地は残されている。