柳井「どんなお仕事をされているのですか?」
田中「メガネの事業をやっています」
柳井「御社の事業価値はなんですか?」
柳井「ミッションはなんですか?」
田中「メガネの事業をやっています」
柳井「御社の事業価値はなんですか?」
柳井「ミッションはなんですか?」
出典:NIKKEIリスキリング《株価41円 その日、JINSに刺さった柳井正氏の一言》(2016年7月14日配信)
「御社には将来性がないと思われている」
この日のやりとりが転機となった
柳井氏から自社事業について聞かれる質問に対して、同氏はしどろもどろにしか答えられなかったという。そして、低迷する株価に対しては、柳井氏からは厳しく断言されることになる。
「この株価は御社には将来性がないと思われている、ということです」
出典:NIKKEIリスキリング《株価41円 その日、JINSに刺さった柳井正氏の一言》(2016年7月14日配信)
田中氏はこの柳井氏の発言に大きな衝撃を受けた。そしてこれが、自分と会社にとっての転機となったという。
その後、田中氏は経営陣とともに自分たちが何を為したいのかを考え抜き、「メガネをかけるすべての人に、よく見える×よく魅せるメガネを、史上最低・最適価格で、新機能・新デザインを継続的に提供する」というビジョンを打ち出した。
安ければよい、のではない。それを通じて、人々とメガネとの関係を再構築する。よく見えることは当然のこととして、優れた品質、TPOに応じたメガネの使い分け、技術的イノベーションへの継続的な挑戦を進めていく。あるべきメガネとは何か、あるべきメガネ会社とは何かを追求する会社へと生まれ変わったのである。
その場しのぎで他者よりも安い商品なら売れるだろうとか、時機を得たCMを打つとか、その時その時のトレンドに合わせた商品を出していくだけの事業には、一貫した志のようなものがない。
それは単に業界の他社を打倒するだけの事業であり、自社が顧客に対して何を提供しているのか、自社が社会にとっての何であるのかというスタンスがうやむやになっているのだ。







