「値決めは経営」
あなたの会社の価格設定に“志”はあるか?
JINS(旧ジェイアイエヌ)は柳井氏とのやりとりを経て、明確なビジョンを見つけた。その後、コロナ禍の影響を受けた場面はあるものの、売上高を右肩上がりで伸ばしてきた。
価格破壊は、そこに「なぜ、それをやるのか」という意図がなければ、ただ業界を儲からない構造にするだけのもの、競合他社を振り落とすだけのものとなる。
スーパーマーケットのトライアルは、業界に先駆けてDXを推進し、デジタルの力で最善の品を最適に配架し、最善の価格で提供しようと取り組んだ。サイゼリヤは、現地で日々食されている日常の食事としてのイタリアンを、それに見合う価格で提供する。
ユニクロもまた、Life Wearを掲げ、業界にはびこる非効率なサプライチェーンや商習慣を廃し、高品質な品を、廃棄や返品などの無駄を出すことなく、顧客に届くようにした。
そこに、明確なビジョンはあるか。
「値決めは経営」――京セラ創業者の稲盛和夫氏はこう語った。
状況に応じた価格調整も極めて大切なことだが、「なぜ、当社はこの価格方針をとるのか」という理念もまた大切である。
個別具体の局面でのプライシングと、大きな方針としてのプライシング。その2つをバランスすることが、企業体の存続と成長には必要不可欠である。
さて、あなたの会社の値決めは、どうだろうか。そこに、志はあるだろうか。








