それで、「もしかして算数と同じ勉強の仕方をしてないか?」という話をして「数学はパターンを覚えるのが基本だから勉強法を変えたほうがいい」とアドバイスしたところ、彼女の成績は上がって東大に入りました。
言いたいことは、中学入試の算数ができたからといって、そのまま同じような勉強法で同じような頭の使い方をしていても大学受験の数学に対応できるとは限らないということです。
たとえば、中学生の幾何学※図形の参考書には500問ほどが載っていますが、これの勉強法は解くというよりは、パターンをひたすら繋いでいくイメージでいけばいいのです。
問題を見てこのパターンだと思いついたらやってみて、さらに別のパターンを繋いでいくだけの話です。
私が中学生だった頃、幾何の問題が得意でした。すごいスピードで解答していくので、周りからはまるで天才かのような扱いを受けていました。しかし、その裏にはカラクリがありました。ただテキストにあった500個の幾何の解答パターンが頭に入っていただけでした。僕は天才なんかじゃなかったのです。
数学が得意な人はそうでない人から見たら天才に映るかもしれませんが、全てのパターンが頭に入っていれば解けるわけですから、覚えればいいだけの話。そういう意味では、数学の天才とは「諦めが悪い人」とか「コツコツと覚えられる人」という解釈も成り立ちますね。
パターンを頭にいれるという点においては、算数も基本的には同じなので、算数が苦手だという子は諦めが早すぎるというのが原因のひとつだと思います。
――そうは言っても、中学受験の算数は難し過ぎませんか?1回目に6年生向けの難問として登場した問題などは知らなければ一生解けないとおっしゃいましたよね?
7〜8年前ぐらいからだと思うんですけど、特に算数の問題に関してはだんだん難しくなってきているとは感じるところです。







