内部情報の窃取が周り巡って
生保と銀行の信頼度を下げた
一連の事件で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行は、生保からの出向を廃止する方針を打ち出しました。
バレなきゃ大丈夫、組織としては関与せず、と続けていた内部情報の窃取が、周り巡って生保と銀行の信頼度を下げました。資本主義市場経済システムでは、コンプライアンスとモラルが何よりも大切なことは、言うまでもありません。
最後に、プルデンシャル生命の100人以上の社員・元社員が500人超の顧客から約31億円を詐取していた事件の真っただ中ですが、今回述べた「逆選択」の一件とは関係ない、経済学とは無縁の単なる(?)詐欺事件です。
同様にジブラルタ生命でも元社員らによる顧客からの金銭詐取の疑いが浮上しています。プルデンシャル生命は再発防止に時間が必要と判断し、新規契約の自粛期間を延長しました。
この事件も低レベルで幼稚で……。いわゆるエリートと呼ばれる社会人が、こんなにも多くの詐欺事件を起こすとは、いったい日本はどうなってしまったのでしょう。経営者はしっかりと責任を取ってほしいものです。
>>別記事『居眠り運転の車に追突されて愛車が大破→修理を頼んだディーラーに言われた「納得できない一言」』では、自動車保険と『レモンの原理』~予備知識ゼロで学ぶ『はじめての経済学』について解説しています。
注1:N.グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学(1)ミクロ編【第3版】』(足立英之ほか訳、東洋経済新報社、2013)より「第22章ミクロ経済学のフロンティア(1)情報の非対称性」
【訂正とお詫び】データの解釈に誤りがあったため、住友生命、日本生命、ニッセイ・ウェルス生命、T&Dグループ、朝日生命に関する記述を本文や見出しから削除しました。また、「顧客情報」としていた部分を「内部情報」へ修正しました。深くお詫びして訂正いたします。
(2026年4月28日10:30 ダイヤモンド・ライフ編集部)
(2026年4月28日10:30 ダイヤモンド・ライフ編集部)







