「これらを使いこなせれば、MBAで学習する課題の8割以上に対応できる」
そう謳うのが、書籍『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』(ダイヤモンド社)だ。この本は、国内で圧倒的なシェアを占める日本No.1のビジネススクールであるグロービスが、授業やコンサルティングの現場で定番となっている「有名フレームワークTop100」を厳選し、使いやすさを重視して図解したビジネス書である。
ビジネスの定石であり先人の貴重な知恵であるフレームワークを使いこなせれば、それだけでビジネスパーソンの生産性は何倍にも上がるという。
この記事では、そんな同書から一部を抜粋・編集し、あらゆるビジネスパーソンにとって強力な武器となるフレームワークの重要性について紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・上村晃大)
Photo: Adobe Stock
分析ツールを知っているだけの「頭でっかち」
ビジネスの現場で課題に直面したとき、物事を整理して考えることは不可欠です。
しかし、フレームワークなどの分析ツールを知っているだけで、全く使いこなせていない人がいます。
今回は、思考を整理する基本ツールである「マトリクス」を使う際に、残念なビジネスパーソンが見落としているポイントについて取り上げます。
ベスト1:「軸の設定にこだわる」
物事を整理する際によく使われる「マトリクス」について、『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』では次のように解説されています。
マトリクスは、大きく分けると「セル型」と「ポジショニング型」の2つのタイプがあります。さらにはそのいいとこどりをした「複合型」もあります。
図表1 マトリクス
――『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』(31ページ)
この文章が指摘している通り、マトリクス分析で最も重要であり、かつ最大の罠となり得るのが「軸の設定」です。
残念な人は、ただ「2×2の枠」を埋めること自体が目的になり、問題の核心からズレた無意味な軸を設定し、いくら分析しても何も解決策が生まれない「死んだマトリクス」を作ってしまいます。
「何のために分けるのか」を見失わない
セル型であれ、ポジショニング型であれ、分析の目的は綺麗な図を作ることではありません。「どこに問題があるのか」「次にどのようなアクションを起こすべきか」を導き出すことです。
そのためには、常に「何のためにこの分析をしているのか」という目的を正しく理解し、それに直結する「変数(軸)」を見極める必要があります。ツールに使われるのではなく、自らの頭で考え、意味のある決断を下していきましょう。
(本稿は、『グロービスMBAキーワード フレームワークBEST100』の内容をもとに構成したオリジナル記事です)




