ようやく大阪地検から呼び出しがあった時には、「これで話を聞いてもらえる」と、むしろホッとしたほどでした。
検察が仕掛けた「罠」により
取調室で逮捕される
09年6月14日、午前10時頃から大阪地検で任意の事情聴取を受けました。
担当の遠藤裕介検事から、「『凜の会』のC代表に会ったり、何か頼まれたりしたことはないか。証明書の発行について、政治家からの依頼や上司からの指示はなかったか、部下に指示をしなかったか。できあがった証明書を部下から受け取り、『凜の会』側に渡した事実はないか」と訊かれましたが、まったく記憶にないことばかりで、すべてに「ノー」と答えました。
ただ、C会長については、「役所には大勢人が来るので、これまでに会った人を全員憶えている自信はありません。担当を紹介しただけなら、会っていたとしても憶えていない可能性もあります」と、誠実に答えました。
ところが、できあがった調書を見ると、「私はCさんに会ったことはありません。『凜の会』のことも知りません」と、完全に否定する文章になっているではありませんか。
「会ったとしても忘れていることもあり得ます」と何度説明しても、遠藤検事はどうしても直してくれず、「調書というのはそういうものですから」と言い放ちました。
あとでわかったことですが、検察は、すでに関係者から「村木とCが会っていた」という虚偽の調書を取っていました。
「会っていない」と言い切る私の調書があれば、私のほうが嘘をついたことになり、逮捕する理由ができます。
また、検察が「村木とCが会っていた」ことを示す証拠を裁判に出してきた場合、「村木の言うことはすべて信用できない」という印象をつくり出し、裁判官に悪いイメージを植え付けることもできるわけです。
この時の私は、まさかそんな「罠」が仕掛けられているとは思わず、遠藤検事に押し切られてしまいました。
そして、その日の夕方、虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で逮捕されたのです。







