富士通が「イギリス最大の冤罪事件」の当事者になるという事態が起きています。未解明の事実も多いものの状況を整理してみると、「富士通を悩ませる問題」も見えてきました。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
イギリス最大の冤罪事件
富士通が当事者になった経緯は?
富士通が「イギリス史上最大の冤罪(えんざい)事件」の当事者になるという事態が起きています。この問題はまだ解明されていない事実も多く、断定的には語れない部分が残っています。とはいえ現在どのような問題が起きているのか、そして富士通にはどのような経営責任があるのかをできるだけわかりやすく解説してみたいと思います。
1999年に富士通UKがイギリスの郵便局に納入したホライゾンという会計システムに欠陥があったことが、現在では判明しています。