國井検事は、「支援する会ができるようだが、裁判になれば、そうした人たちを巻き込むことになる」と、まるで「支援する会」が私と口裏を合わせて証拠隠しをするための集団であるかのような口ぶりで言います。

 接見禁止の私に、どうやって口裏合わせができるっていうの!

 内心、怒りでいっぱいでしたが、まともに受け答えする気にもならず、「私が頼んだわけじゃありません」とだけ返しました。

 國井検事からは、否認するなら実刑を受けるかもしれない、というようなことも示唆されました。考え直して罪を認めろ、というわけです。こうした言葉は検察官の常套句です。

マスコミを広報部として
利用する大阪地検特捜部

「裁判になると支援者に迷惑がかかる」「罪を認めないと刑が重くなる」「否認を続けるなら、家族や職場の人も取調べないといけないな」といった言葉に動揺し、身に覚えのない罪を泣く泣く認めてしまった人が、これまでどれほどいたことでしょう。

 國井検事は、「弁護士のなかには無罪を安請け合いしたり、騙す人もいる」とも言いました。私と弁護団との信頼関係を壊そうとしていることが、よくわかりました。

 取調べを受けるようになってから気付いたことですが、「郵便不正事件」についてのマスコミ報道は、私が逮捕される前から、大阪地検特捜部の見立てに沿う記事ばかりでした。

 たとえば、私が「凜の会」のC会長に問題の証明書(編集部注/「凛の会」を障害者団体と認める公的証明書)を手渡したとするストーリーは、逮捕の20日ほど前に、複数の新聞がCさんの供述として報じています。

 その後も、私がCさんの面前で郵政公社の担当者に電話をして「凜の会」を郵便料金割引の対象として承認しても大丈夫だと伝えたという、Cさんの虚偽の供述内容がそのまま報じられました。

 逮捕の3日前には、元部下のBさんが「作成した偽証明書は当時の課長(村木)に渡した」と供述していると、各紙が一斉に報じました。