「ダイナミックシールド以前の顔」を求める人たち
一方でデザインが変わる前のモデルも、人気は衰えていません。最新型が押し出しの強いデザインになったことで、「ダイナミックシールドを取り入れる以前の“力の抜けたユルい表情”がいい」と中古車を探す人も多くいるのです。
中古車の世界では10年ほど前からSUVやミニバンをアースカラーにオールペンしてバンパーをブラック塗装、ブロックタイヤでゴツさを強調するカスタムが流行しています。このムーヴメントは自動車メーカーも注目し、新車にアースカラーを設定するモデルが登場しました。トヨタ シエンタのアーバンカーキやベージュ、スズキ スペーシアギアのデニムブルーやクールカーキパールメタリック、ホンダ フリードクロスターのデザートベージュがそれにあたります。
このカスタムは力の抜けた雰囲気が魅力なので、ベース車両は初代日産 エクストレイルや初代トヨタ シエンタ、ホンダ クロスロードなど、少し古めのモデルが選ばれることが多いのですが、デザインが変わる前のデリカD:5もこのカスタムのベース車として人気があります。
「デリカD:5 カスタム」で検索すると、新旧D:5をベースにしてさまざまなカスタムをしている例が出てくる 拡大画像表示
「枯れた雰囲気」がカスタムベースとして選ばれる理由
考えてみたらベース車両はデビューから20年前後の、適度に枯れた雰囲気がいい味になっているモデルたち。デリカD:5は現行型ですがデビューは19年前で、今はデビュー時と大きくデザインが変わっていることから前期型は適度な枯れ感が出ているんですよね。
こういうカスタムのベース車としてデリカD:5が選ばれることをどう思うかとインタビューで尋ねたところ、柴田さんは次のように答えてくれました。
「すごく嬉しいですね。オーナーさんたちが与えられたもので満足するだけでなく、自分たちのアイデアで好みのスタイルに仕立てて乗り続けてくれるというのは、それだけの土台になれるクルマを造ることができたんだなと嬉しくなります。それにみなさんのカスタムを見ていると、こんな風になるのかと楽しくなります」
もちろんカスタムを楽しむ際は、車検をパスできることが重要であると同時に、自己責任が前提。たとえば極端にリフトアップした状態などをメーカーはテストしていないので、万が一何かあっても責任がとれません。
それでも、好きなクルマを自分のライフスタイルに似合う形に仕上げるのは楽しいもの。デリカD:5はアースカラー系にカスタムされた中古車もたくさん流通しているので、それらを探してみるのも楽しいですよ。
(AD高橋)







