現在、デリカの車両重量は1990キロ。そこにPHEVシステムが加わると相当な重量になる。一方で、モーターが生み出す発進トルクの分厚さは、デリカの性格にとてもよく合っていると思っています。あの重たい車体を、力強く、そして静かに動かせる。それはデリカにとって大変な魅力です。いろいろ考えてはいますが、いずれにせよ、デリカは「ミニバンでありながら、最高の走破性を持つ唯一無二のクルマ」であり続けることが使命です。そこだけはこれからも絶対に変えません。

インタビューの様子ありがとうございました! Photo by A.T.

 最後にひとつ。今日の取材をアレンジしてくれた広報担当者が、最後の最後にボソっとこう言った。

「実は私、D:5を3台乗り継いでいるんです」。

 この広報氏の奥様は、実は競合他社に勤めている。その奥様に「今度こそウチのクルマにしよう」と言われながらも、結局はデリカを選んでしまう……つくり手たちが自らの手で造ったクルマに惚れ込んでいる。これ以上の品質保証はないだろう。

 それではみなさま、ごきげんよう。

(フェルディナント・ヤマグチ)

デリカD:5、新車だけでなく中古車も国内で売れ続ける理由

 こんにちは、AD高橋です。

 世の中にあるほとんどのクルマは、新車として販売されると、オーナーが次のクルマに乗り換えるタイミングで今度は中古車として世の中に流通します。オーナーは次のクルマを買う店で下取りに出したり、買取業者に売却したりするのですが、一般的には初度登録から10年・10万kmを超えてくると不利になるケースが増えます。

 低年式のクルマは中古車として日本で再販するのが難しくなり、海外に輸出されるケースが増えてきます。特に4WD車はアフリカやオセアニアなどでのニーズが高く、輸出に回ることが多くなります。

 しかしカーセンサーを見てみると、デリカD:5は2012年以前の中古車が多数流通していることに驚かされます。多くは100万円以下で販売されており、走行距離や年式は関係なく100万円以下でデリカD:5を買いたいと思っている人が多いことが伝わってきます。

 デリカD:5は2019年2月に三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールド顔に変わりました。先進性とアグレッシブさを感じさせるフロントフェイスによりデリカD:5は20年目にして過去最高の販売台数を記録するほどの人気になっています。

2007年デビュー時のデリカD:52007年デビュー時のデリカD:5。新型とは異なり、力強さの中にも愛嬌がある。今見ると、デリカミニのような雰囲気かも?(広報写真)