「日本の外食企業は魅力的すぎる」わらやき屋等のDDグループをTOB、ポラリス社長が見せる自信「再上場で時価総額1000億円を目指す」Photo by Yoshihisa Wada

居酒屋「わらやき屋」などを展開するDDグループに対して、約400億円を投じてTOB(株式公開買い付け)を実施したポラリス・キャピタル・グループ。同社が外食産業に投資する理由とは。連載『外食バトルロイヤル』の本稿では、木村雄治社長にDDグループへの投資戦略と外食のM&A市場について聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 大日結貴)

外食のM&Aは増加する
業種分散が成功の鍵

――ポラリス・キャピタル・グループ(以下ポラリス)は2025年3月期に純利益約19億円と過去最高益を上げています。要因は何でしょうか。

 業種や投資タイプの分散が成功の秘訣だと考えています。当社は四つの業種(製造業・医療・ITサービス・消費財)と三つの案件タイプ(非公開・カーブアウト・事業承継)を組み合わせてポートフォリオを作っています。これにより、強固なリスクヘッジが可能になります。

――具体的には。

 直近では為替ヘッジに生かされています。製造業は輸出産業が多いため為替変動の影響を受けやすいのですが、外食をはじめとするサービス業はドメスティックインダストリーが多く、為替変動の影響をあまり受けません。このようにポートフォリオのバランスを管理することで、市況に左右されない収益基盤をつくっています。

 もっとも、当社は投資先を日本企業のみと決めていますので、そもそも為替変動の影響は少ないです。

――なぜ投資先を日本企業のみと定めているのですか。

 われわれの設立時の経営理念が、「日本の経済社会の発展」だからです。日本企業に投資して、競合先に打ち勝てるように支援します。

――2025年は外食産業のM&Aが過去最高件数でした。ポラリスは25年7月に、DDグループに投資しています。日本の外食産業におけるM&Aの動向を、どうみていますか。

 外食産業への投資は、間違いなく増えていきます。

なぜ外食業界内のM&Aが増えるのか。そしてポラリスはDDグループをどうやって成長させるのか。次ページで詳しく話を聞いた。