行動力のある人がうらやましい。やりたいことがあっても時間がないし、そもそも新しいことに挑戦する気持ちがなかなか起きない。スマホばかり見ていて、ただ時間ばかりがすぎていく――そんな人におすすめなのが、書籍『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』(キム・ソクチェ著/岡崎暢子訳)だ。本書の発売を記念して、ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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動けないまま、ただ時間だけが過ぎていく
30歳でニートになった。
あと少しで失業手当が切れる。毎日のように派遣の求人サイトを開いては、条件を見てそっと閉じる日々が続いていた。
その条件は、週5フルタイムで通勤あり。給料も、前よりもさらに下がる。コロナ以降、通勤の概念は柔軟になっているはずなのに、なぜリモートじゃないのかと、応募する前から不満が出てくる。
こんな気持ちで応募しても、どうせうまくいかない。その確信に近い感覚が、応募ボタンの上で指を止めていた。
行動できない人の特徴ワースト1:自分を責めすぎる
神経内科専門医として脳科学分野の第一線で活躍するキム・ソクチェ氏は、著書『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』でこう述べている。
自己非難は、反省のつもりでやってしまうことが多い。でも、それを繰り返すほど、自分への信頼は薄れていく。
そして、「またどうせうまくいかない」という気持ちが強くなり、もう一度やってみようとする前にブレーキがかかる。気づけば、「やらない」が当たり前になってしまうのだ。
「失敗するかも」でも「えいや!」でやってみる
結局、応募ボタンを押せないまま、最後の認定日を迎えた。ハローワークからの帰り道、友人から突然、「ライターの仕事を頼めないか」という連絡が来た。
良いタイミングで驚いたが、「失敗するかもしれない」という不安が頭をよぎった。
それまで毎日趣味でブログを書き続けていたが、ライターの経験は一度もなかったからだ。
だけど、「ブログは毎日書いてきたから何かは書けるかも」という気持ちが背中を押した。そうして始めたライターの仕事は、今も続いている。
「自分はダメだ」ではなく、「この方法は合っていなかった」と捉え直す
これまで就職してうまくいかなかった経験は、一度ではない。
公務員を辞め、海外にチャレンジしたが体調を崩した。
帰国後、せっかく就職できた会社も2年で退職した。仕事を辞めるたびに自分を責めた。
それまで、何事もうまくいかないのは自分のせいだと思っていた。でも、会社という働き方が合っていなかっただけなのかもしれない。
『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』では、このような自己非難が行動を止めてしまう仕組みと、そこから抜け出すための考え方が示されている。
「自分はダメだ」と思う代わりに、「この方法は合っていなかった」と捉え直す。
その前提が変わるだけで、次に取れる行動は変わってくる。
(本稿は『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』に関する特別投稿です)









