40年来の付き合いで「姉のような存在」として慕っていた女性。夫を突然の事故で亡くした相談者への「心配・大切」という優しさが「支配」へと変わっていった(写真はイメージです) Photo:PIXTA
筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」として活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。探偵歴16年。家族や長年の人間関係の裏側に関する相談は、社会の高齢化に伴って増え続けています。今回お伝えするのは、あなたにも起こり得る「優しさの仮面」をかぶった、支配欲が巻き起こした恐ろしい人間関係のもつれです。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳/登場人物は全て仮名)
半年前に夫を事故で亡くした女性
さらに「全てを奪われる」恐怖が
依頼者の高橋恵子(たかはし・けいこ、63歳)さんは、事務所の椅子に腰を下ろすなり、こわばった表情でこう切り出しました。
オオカミ少年・片岡正徳(かたおか・まさのり)芸人(吉本興業所属)、構成作家として「オールスター感謝祭」「さんま・玉緒のあんたの夢をかなえたろかSP」「ドラマでクイズ!THEキリヌキ」「笑神様は突然に…」などに関わる。
片岡探偵事務所代表取締役。
「私、全てを奪われてしまうのでしょうか?」
私はお茶を差し出し、「ゆっくりでいいですから、詳しく話してください」と促しました。
恵子さんは震える声で、この半年に起きた出来事を語り始めました。
半年前、夫が自動車事故で突然亡くなった直後、恵子さんはショックのあまり何も手につかず、ただ泣くことしかできませんでした。







