「ムシャクシャして仕事や家事が手につかない…」そんな時、良かれと思って取る行動がイライラを悪化させているかも? 感情の波は本来放っておけば消えるもの。しかし、「すぐ解決しようとする」「誰が悪いか犯人探しをする」「手を止めて考え込む」の3つをやると、脳は怒りに集中してしまいます。無理に鎮めようとせず、目の前の作業を淡々とこなしてイライラを自然消滅させる、目からウロコの心の整え方を紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)

【精神科医が教える】イライラした時に絶対にやってはいけない3つのことPhoto: Adobe Stock

イライラした時に絶対にやってはいけない3つのこと

今日のテーマは、「イライラした時に絶対にやってはいけないこと」です。誰でもイライラすることはありますが、その時についついやってしまう行動が、逆にイライラを悪化させたり、心を落ち着かなくさせたりすることがあります。今回は、そんな「やってはいけない3つのこと」をお伝えします。

大前提:イライラは永遠には続かない

本題に入る前に、まずは全体を通して覚えておいてほしいことがあります。それは、「イライラした感情はずっとは続かない」ということです。

これまでもいろんな場面でイライラしてきた経験があると思いますが、その中で今でも鮮明に覚えているものはいくつあるでしょうか? おそらく、ほとんど覚えていないはずです。そして、当時と同じくらい強くイライラしていることもないでしょう。

「あの時は仕事でとてもイライラしていたな」と思い出すことはあっても、その感情自体は現在まで続いていないですよね。つまり、基本的にイライラというものは、時間が経てば自然と収まるものなのです。

しかし、人間はそこで余計なことをしてしまうため、イライラをさらに悪化させてしまうことがあります。では、具体的に何をやってはいけないのか、順番にご紹介していきましょう。

1. すぐになんとかしようとする

1つ目は、「すぐになんとかしようとする」ことです。イライラした時に、「早くこの気持ちをどうにかしたい!」と思うのはよくわかります。しかし、イライラしている感情を無理になんとかしようとすると、やらなくていいことまでやってしまいます。

そもそも、「私は今イライラしている」と客観的に認識しながらどうにかしようとすることは、「私はイライラしている」というレッテルをさらに自分に貼り付けるようなもの。良い感情も悪い感情も、起きた瞬間がピークであり、波はあっても自然と減衰していくものです。

それなのに、無理にどうにかしようと意識しすぎることで、「まだイライラしている、どうしよう」と焦り、せっかく小さくなりかけた火に再び薪をくべるような状態になってしまいます。その結果、いつまで経ってもイライラが消えなくなってしまうのです。ですから、無理になんとかしようとしなくて大丈夫です。

一番良いのは「放っておくこと」。今すぐどうにかしようとは思わず、とりあえず脇に置いておきましょう。イライラを一瞬で消す魔法の方法はありません。待つのが一番効果的ですので、感情を相手にしすぎないことが大切です。