2. 悪者探しをする

2つ目は、「悪者探しをする」ことです。これもよくやってしまいがちです。イライラした状況を分析して、「相手が悪かったのか」「自分が悪かったのか」と、どちらが悪いのかを探し始めるのはよくありません。

例えば人間関係で嫌なことがあった時、「私が悪かったのかもしれない」「いや、相手も悪かったはず」といくら考えても仕方がありません。そんなジャッジを下したところで、イライラが治まるわけではないからです。自分が悪いと結論づけても、相手が悪いと結論づけても、また別のイライラが生まれるだけです。

そもそも、その時に誰が悪いかを決めること自体にあまり意味はありません。「次からはこうしよう」と考える程度で十分です。仕事でも同じで、相手や環境のせいにしたり、自分を責めたりしてモヤモヤすると、余計にイライラしてしまいます。

悪者探しをする癖がある方は、意識してやめるようにしましょう。建設的な結果にはつながりません。

3. いつもやっていることの手を止める

3つ目は、「いつもやっていることの手を止める」ことです。イライラすることがあると、うっかりそのことばかり考えてしまいます。「どうにかしよう」「誰が悪いのか」などと頭の中でぐるぐる考えていると、そちらに気を取られ、いつもやっている仕事や家事、雑用などの手を止めてしまいがちです。

「今はそんな気分じゃない」と思ったり、無意識のうちに手が止まったりしてしまいます。しかし、そうやって手を止めて考えても結論は出ません。しばらくイライラに感情を奪われた挙句、今日やるべきことが全く進んでいないという状況になり、「何も終わっていない!」とさらにイライラすることになってしまいます。

ですから、今やっていること、やらなければいけないことは、そのまま続けてください。例えば、私が仕事をしている最中にイライラすることがあったとしても、仕事を後回しにして考え込むようなことはしません。手を止めて考えるということは、頭を意図的に暇な状態にし、イライラに集中させているのと同じです。

逆に、目の前のやるべきことを淡々とこなしていれば、意識が目の前のことに向くため、だんだん「どうでもいいや」と思えるようになってきます。いつもの行動を続けている間に、イライラが自然と減衰していく過程が進んでいくのです。うまくいけば、そのまま忘れてしまうこともあります。

3つのポイントを復習しましょう

それでは最後にもう一度、3つのポイントを復習しましょう。イライラした時に絶対にやってはいけないことは、以下の3つです。

1. すぐになんとかしようとすること
2. 悪者探しをすること
3. いつもやっていることの手を止めてしまうこと

これらをやってしまうとイライラはさらにひどくなりますので、心当たりのある方は、ぜひこの習慣を手放してみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。