どういう基準でこの順位となったかは定かではないが、ある地域内の全300寺院のうちの45位と意外と悪くない数字にまんざらでもない私であった。

 それから毎月、法要獲得ポイントおよび順位が通知されてくる*ようになった。わが東法院は、2カ月後には80位、その次の月は138位と徐々に順位を下げだした。

 これはほかの同業寺院が「みんなのお葬式」の指示に従って以前担当した葬家に「法要しませんか電話」をやり始め、その営業成果が出てきた結果だろう。反対に、東法院への依頼は月に4件ほどだったのが、減少して月に2件ほどの一日葬があればいいほうで、法事の依頼も同様に月に2、3件になった。

 このまま仕事の依頼が減り続けるのを、指をくわえて見ているわけにはいかない。ただ、「みんなのお葬式」の思惑どおりになるのも納得がいかない。考えあぐねた私は窮余の一策として、葬儀会社への直接営業を思い立った。

「営業電話」をしろ
提携寺院の僧侶が施主に電話で営業して、法事などの依頼を受けても、その法要のお布施から「みんなのお葬式」が徴収するマージンは変わらないという。
順位表
全国で何位という基準ではなく、「みんなのお葬式」が定めた地域ブロック中の順位だった。どういう区割りになっているのか、また宗派ごとに集計しているのか等々、集計方法の詳細はブラックボックスである。
順位が通知されてくる
その後しばらくして「みんなのお葬式」から、会費制の「みんなのお葬式 提携僧侶の会」を作るので参加しろと連絡があった。一読して、提携僧侶の懇親の場でも設けるのかと思った。だが、内容をよく読むと、会費を払って会に参加すると、「提携寺院発展のため、有用な情報の提供」がなされる、とある。要するに寺院・僧侶から会費名目の金員を徴収して会社の収益源にするのが目的のようだった。あの手この手でマネタイズというわけだ。