その後、社長秘書の方に謝罪の連絡。秘書の方は「社長から、「受付から直接内線かかってきたよ(笑)」と言われたので、「たまにはいいですね!」と返しておいたよ。ちょうど私も社長のそばにいたので把握できたけど、そうじゃない時もあるので、改めてルールの周知をお願いしますね!」と言われました。社長の人柄と秘書さんのフォローに救われました。

 今では、クスッと笑ってしまうような失敗談ですが、当時は背筋が凍る思いでした。

 今は内線での連絡に加えて、ビジネスチャットでの連絡もあるかと思います。社長へのメンションやダイレクトメッセージについては、会社ごとにルールがあると思います。こちらも合わせて確認・把握しておくと良いでしょう。

「先輩からこう聞いたので……」
言われたことをうのみにする怖さ

 私の親族が社会人になってはじめて出張に行ったときのこと。彼は学生時代に飛行機に乗ったことがなく、社会人になってはじめて出張で飛行機に乗ることになりました。

 それを知った先輩が冗談で「飛行機に乗るときは、搭乗口で靴を脱ぐんだぞ」と教えたそうで、なんと彼は本当に靴を脱いでしまったそうです。キャビンアテンダントの方に「靴は脱がなくて大丈夫ですよ」と穏やかに言われてはじめて「冗談だったんだ」と気がついたといいます。

 思わず笑ってしまいましたが、これはビジネスの現場でも起きがちな失敗です。「先輩がそう言っていたので」「昔からそうだったので」——そうした言葉で思考を止めてしまう若手は、意外と多いものです。

 飛行機の話ならまだ笑い話ですが、取引先への対応や重要な数字が絡めば、笑い話では済みません。素直さと、思考停止状態の服従や思い込みは、全く別物です。