3. 「私が悪い」と思い込む【自責】
3つ目は、何でも「私が悪い」と思ってしまう「自責」の癖です。他の要因があって結果が起きているのに、なぜか全部自分のせいだと思い込んでしまいます。
例えば、会話中に無言になった時、「私が盛り上げていないからだ」と焦ってしまい、無理に喋りすぎて会話が不自然になる人がいます。しかし、沈黙が訪れたからといって、あなたが悪いわけでも、あなたが一人で盛り上げる必要もないのです。
会話は2人でするものなので、相手が喋ってもいいはずです。それなのに、相手も盛り上げていないかもしれないのに「自分だけが悪い」と思ってしまうのは、自責の癖です。
人間は1人で行動しているわけではありません。なんでもかんでも「自分が悪い」と思う人は、冷静になって「相手もやればいいじゃないか」と考える視点を持ってみてください。
4. 「もっと〜しておけばよかった」と過去を振り返る【後悔】
4つ目は、過去のことばかり考えてしまう「後悔」の癖です。「もっと〜できたのに」「〜しておけばよかった」と自分の頭の中で勝手にシミュレーションしますが、そのシミュレーションは間違っています。なぜなら、「たられば」は絶対に分からないからです。
違う選択をしていたら別の要因が出てきて、結果は全く違っていたはずです。あなたが何かをしたから防げた、あるいはうまくいったとは限りません。
過去は変えられないので、「もっと違うことをしたら良かったはず」という仮定で過去を眺めれば、無限に後悔できてしまいます。過去を思い出す時は、「楽しかったな」「美味しかったな」と思い出に浸る程度にして、それ以外で過去を判断するのはやめましょう。
今の選択であれば、十分考えて納得して選ぶことができます。納得して選んだ結果であれば、どんな未来が来ても「あの時点に戻っても同じ選択をしただろう」と思えるので、後悔せずに済みます。
5. 「私は劣っている」と比べる【劣等感】
最後は、「私は劣っている」という「劣等感」です。世の中には自分より優れている人がたくさんいます。そういう人を見て、常に「私は劣っている」と自分を責めてしまう癖です。これは最初から自分をけなそうとして考えているようなものなので、意味がありません。
また、他人がうまくいっているように見えても、本当にその人が自分より優れているかは分かりません。人生には良い時も悪い時もあります。自分が調子の悪い時に、他人の絶好調な部分だけを見て比較する必要はありません。
あなたが自分の大変な時期を周囲に知られていないように、成功している人の大変な時期をあなたは知らないだけなのです。成功している部分だけを見て「自分はダメだ」と思う必要は全くありません。
まとめ:心の5つの悪癖
本日は、心の5つの悪癖についてお話ししました。
2. 「何かしなきゃ」という焦り・焦燥感
3. 「私が悪い」という自責
4. 「もっと〜しておけばよかった」という後悔
5. 「私は劣っている」という劣等感
これらに思い当たる節がある方は、「あ、またこの考え方になっている」と思ってください。まずはそう思うだけで大丈夫です。それを繰り返しているうちに、だんだんと少しずつ修正されていきます。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。



