「もっと信頼されたい」「努力を評価してもらいたい」「いつかは出世したい」……そんなあなたにおすすめなのが、越川慎司氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』だ。マイクロソフトの元役員で、独立後はビジネスパーソンの働き方改善を支援してきた専門家である越川氏が、815社・17万3000人の行動を徹底分析して職場で評価される人たちの共通点を明らかにした。この記事では同書から、評価された人の66%が実践していた「ある習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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「情報が多いほどいい」と思っていないか
資料は情報が多いほど伝わる。そう考えて、ついスライドに文字や色を詰め込んでいないだろうか。
真面目で頭のいい人ほど、「せっかく作るなら全部伝えたい」と思いがちだ。
しかし、その習慣が評価を下げている可能性がある。
じつは職場での評価が高い人たちの多くが、資料に使う色を「3つ」に絞っているのだ。
815社17万人の「働き方改善」を支援してきた専門家である越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、次のように述べている。
ちなみに、一般社員の資料は平均6色で作られているため、そう考えると、相当シンプルです。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
色を絞ることで資料全体に統一感が出て、見た目もすっきりする。
どこを読めばいいかがパッとわかるため、伝えたいメッセージが届きやすくなるのだ。
評価される人の資料は「どこを見せたいか」が明確
評価が高い人たちが資料で使う3色とは、「ベース」「アクセント」「中間色(たとえばグレー)」の3つである。
そして彼らは、3色の使い分けにもこだわっているという。
そして意外と重要なのが、中間色として使われることが多いグレー。赤や青ばかりを多用すると目がチカチカしてしまいますが、グレーを背景や注釈に使うことで、全体のメリハリが抑えられ印象が穏やかになります。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
資料を「全部読んでもらえる」とは考えない。
大事な部分を絞り、そこに注目が集まるように配色を工夫しているのだ。
「見せたい資料」ではなく「伝わる資料」を作れる人が評価される
職場で評価されている人たちは、さらに細かいルールも持っているという。
越川氏は、次の調査結果を紹介している。
文字はだいたい8行以内。行間をしっかりとって、余白を多めに確保していたのです。
文字サイズにも配慮しています。目安は18ポイント以上。会議室の一番後ろからでも読める大きさを意識します。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
資料を作っていると、あれもこれも入れなきゃと情報を盛り込みたくなるが、それは間違いだ。
小さい文字で情報を詰め込む人も多いが、小さな文字は読む気力を削ぎ、見る人に「この人は配慮が足りない」と感じさせてしまう。
資料の価値はページや文字の量では決まらない。大事なのは、「どれだけ伝わったか」だ。
見せたい資料ではなく、伝わる資料を作れる人が、仕事の信頼を積み上げていくのである。
(本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』に関連した書き下ろし記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。






