「もっと信頼されたい」「努力を評価してもらいたい」「いつかは出世したい」……そんなあなたにおすすめなのが、越川慎司氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』だ。マイクロソフトの元役員で、独立後はビジネスパーソンの働き方改善を支援してきた専門家である越川氏が、815社・17万3000人の行動を徹底分析して職場で評価される人たちの共通点を明らかにした。この記事では同書から、評価された人の80%が実践していた「ある習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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「席に座っている=頑張っている証」と思っていないか
長時間デスクに向かっている。
席を離れず、集中して仕事をしている。
それが「ちゃんと働いている証拠」だと考えていないだろうか。
だが、その常識は、評価という事実にはそれほど影響しない。
むしろ、評価されている人たちの習慣は真逆である。彼らは積極的に席を離れているのだ。
815社17万人の「働き方改善」を支援してきた専門家である越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、職場での評価が高い人たちの共通点を次のように紹介している。
期待されている人たち全体で見ても、1日平均で7回以上席を離れており、これは一般社員の2.3倍にあたります。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
評価される人ほど、「席にいない」のである。
評価される人は「偶然の会話」を意図的に増やしている
では、席を離れて何をしているのか。
越川氏は、その行動の目的についてこう述べている。
結果として、期待されている人たちは一般社員の1.4倍、廊下での偶発相談が発生していました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
ただの雑談や立ち話に見えるが、実際は、プロジェクトの進行を早めたり、正式な会議では出てこない情報を拾ったりする重要な場になっているようだ。
ある調査では、偶発的な相談を週に5回以上受けている社員は、上司から「調整力がある」と評価されているという結果が出たとも、越川氏は述べている。
廊下での立ち話。
ちょっとした雑談。
一見ムダに見える時間が、情報と信頼を集める場になっているのだ。
会話で得た情報が、意思決定の質を高めていた
越川氏は同書で、期待されている人たちの次のような行動も紹介している。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
トイレに行くときでさえ、帰り際に同僚の席に寄って「さっきの件、どうなりました?」とひと声かけるそうだ。
社内の人が集まる場所で他部署の人などと自然に顔を合わせることで、「そういえば聞きたいことがあったんですが……」という流れが生まれ、大切な情報が入ってくる。
席に座って、狭い視野に閉じこもるか。
席を立って、人と話して視野を広げるか。
その習慣の差が、情報量の差になり、意思決定の差になり、評価の差になっていたのである。
(本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』に関連した書き下ろし記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。






