よん:緩和ケア病棟やホスピスは一般的にはがんの患者さんが多いですが、がんだけではなく難病や末期の心不全などの患者さんもいらっしゃいます。ホスピスはそのまま最期まで過ごされる方が多いですが、緩和ケア病棟は症状のコントロールがついたら、在宅に切り換えるケースもあります。
ソファ:緩和ケア病棟やホスピスに入ってくる患者さんや家族は、最初どのような様子ですか。
よん:緩和ケア病棟やホスピスは本人や家族の希望で入られます。そのため、病名や治療について告知を受け、入院時から看取りを視野にケアがはじまります。患者さんの状態はさまざまで、自分の状況を十分に理解されている方もいれば、まだ受け入れられていない方、認知症や終末期せん妄があり状況把握が難しい方も中にはいらっしゃいます。
ソファ:大変な時期ですね。医療的なケアも可能なのでしょうか。
よん:緩和ケア病棟ですと、息がしんどかったり、熱が出たりしたら医師の指示のもとすぐに酸素や解熱剤を投与することもあります。しかし、ホスピスの場合には訪問診療を行っている医師の指示のもとで介入するため、病院とは違い、すぐに対応できないこともあります。そのため、前もって今後起こりうる状態の確認や指示を医師にもらっておくことが看護師として大切な役割になります。
ソファ:緩和ケア病棟とホスピスの役割について、よんさんはどのようにお考えですか。
よん:これらの施設は、単に「終末期を過ごす場所」ではありません。残された時間をいかに充実させるか、その人らしく生きるためにはどうすればよいかを、患者さん、家族、私たち医療者が一緒に考え、サポートする場所です。つらい症状を和らげながら、その人の人生の物語に寄り添い、最後まで尊厳を持って生きることを支援する、それが緩和ケア病棟とホスピスだと私は考えています。
患者さんと家族の架け橋として
看護師が考えていること
ソファ:よんさんが看取りにおいて、患者さんや家族とのかかわりで大切にしていることはなんですか。
よん:まず、本人の意思を尊重することが大切です。緩和ケア病棟やホスピスへの入院・入居は、その方にとって重要な意味を持つため、このタイミングで一度踏み込んだことを聞いたりします。たとえば、患者さんの趣味や生きがい、大事にしていることなどから、その人の想いを汲んでその人らしい最期を迎えられるような支援を考えます。そうしないと、急に病状が悪化してその機会がなくなるかもしれません。






