ソファ:次にお話しできる機会があるとは限らない、という思いがあるからこそ、入院初日から踏み込んで聞くんですね。

よん:これは私自身も後悔のないようにしたいという気持ちがあるからだと思います。たとえ、想いが明確になっていなくとも、一緒に考えて言葉にしていくことが看護師の役割だと思っています。

ソファ:なるほど、早めに関わることが大切なんですね。家族への配慮についてはどうですか。

よん:家族も患者さんと同じようにケアが必要です。たとえば、患者さんの「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちと、家族の「できる限りのことをしたい」という気持ちと、両者の考えが異なる場合には、できるだけ本人の希望に添えるよう橋渡しをすることも私たちの役割だと思っています。ただ、家族が無理をして家族関係が壊れてしまうことは避けたいです。

ソファ:難しい場面ですね…患者さんの想いが消えてしまうことは一番避けたいですよね。

よん:そうですね。家族の「してあげたい」という気持ちが強すぎて、患者さん本人の想いとズレてしまうこともあります。そんな時は、双方の話を聞き、患者さんと家族の想いが重なる「真ん中」を一緒に探すようにしています。それでも、患者さんの言葉が本音なのかと疑問に思うこともありますよ。

ソファ:そういう時はどうされるんですか。

よん:「ご家族からみて本人はどういう人ですか」「ご本人はこうおっしゃっていますが、それについてどう思われますか」と、家族と本人がお互いからみてどう思っているのかを聞きます。対話を重ねて、その人のさまざまな面を知ることを大切にしています。

最期の時を超えて、
患者さんと家族へのケアは続く

ソファ:看取りとなる時に、どのような流れがあるのか想像がつきにくい人もいると思うんです。よんさんは何か参考にされているものなどありますか。

よん:「OPTIM(オプティム)」というがん末期の患者さんと家族向けの説明資料を活用しています。症状や看取りの流れなどがわかりやすくまとめられていて、とても役立っています。

ソファ:具体的にはどのように活用されていますか。