それは、一般受験のほうが合格者数も多いし、進学塾などが長年の研究から攻略法を編み出してくれているからでしょう。

東大には推薦で行くしかない!
離島出身を武器に入試戦略を練る

 一方で、僕の住んでいた長崎県対馬は離島です。もちろん、進学塾なんてありません。ガリ勉だったわけでもなく、勉強貯金もない。明らかに、一般受験だと、分が悪い戦いになると感じました。逆に、推薦受験であれば、自己紹介から「対馬から来たの!?」と気を引けそう。その点でちょっとだけ有利になるかもしれません。

 実績として提出する書類も、都会に住んでいる子の「○○オリンピック銅賞」と僕とでは、恐らく与える印象が異なるだろうなと感じたんです。もちろん、志望を明かした際に「本当に東大を?」と見られたのは確かでしたが、僕自身はこれしかないと考えていました。

 周りに頼ることはできない。となれば、情報集めの主戦場は自然とネットに決まります。幸いにもnoteというブログサービスを用いて、自らの東大推薦の合格体験記を公開されている方にたどり着き、そこで色々とやるべきことを調べました。もちろん、ブログの記述だけでは不明瞭な部分もあったので、メールで質問をしたり、実際に東京へ出向いた際に会って話を聞いたり、大変お世話になった先輩でした。

 どうやらまず必要なのは実績で、実際にその方が出場されたイベントなども掲載されていた。そうと決まれば、やるべきは実績作り。高校2年生の間は、ひたすら東大推薦の志望者にふさわしい格を身につけるべく、様々な大会に顔を出して、とにかく箔をつけました。

 まず、友人を誘って「エコノミクス甲子園」に出場しました。2人1組で行われるこの大会は、地区予選から始まり、突破すると全国大会に進めます。予選は4択の早押しクイズで、ポイント制で競いました。

 全国大会になると、毎年内容が変わるようで、株のデモトレードをしたり、筆記試験をしたり、クイズをしたり。3~4日にわたって、東京で行われる大型のイベントになります。優勝するとニューヨーク研修チケットがもらえますから、みんな必死ですよね。