一般消費者から専門家、さらには政府まで巻き込んで「カルビーのポテトチップス」をめぐって活発な議論がなされたという点で「話題づくり」は大成功。しかも、その原因は国際情勢であって、カルビー側にはなんの非もないので批判もせいぜい「食欲無くす」といったものにとどまる。
一方で、お馴染みのパッケージがあらゆるメディアで取り上げられたことの「広告効果」は計り知れない。
つまり、カルビー側がどこまで意図していたかは定かではないが、結果として今回の「白黒パッケージ」は理想的なバズマーケティングとなっているのだ。
バズマーケティング(Buzz Marketing)とは、SNS上で商品やサービスなどが爆発的に話題になることで、認知度やロイヤリティを高めていくマーケティング手法だ。今やすっかり一般化した「バズる」という言葉はここからきている。
理想的だと言える根拠のひとつは、「ポテトチップスにフォーカスした情報発信」である。
広報・PRの視点で読み解く
「カルビーのメディア戦略」
カルビーが5月12日に発表した内容を見ると、14商品のパッケージを白黒に変更するというものだ。しかし、マスコミのニュースでは《「ポテトチップス」パッケージが白黒に変更》というものが圧倒的に多い。14商品の中に含まれる「かっぱえびせん」や「フルグラ」に触れているところもあるが、それは少数派だ。
では、なぜこのようなニュースの「偏り」が生まれたのかというと、カルビー側がメディアに白黒パッケージのサンプルとして公開したのが、ポテトチップスの「うすしお味」「コンソメパンチ」「のりしお」の3パターンだけだったからだ。つまり、ビジュアルに引きずられたのである。







