アジアを中心に、今も日本企業への就職人気は高い。地理的要因や治安のよさに加えて、世界トップブランドのイメージや、待遇の良さがあるからだ。現地採用を積極化していない日本企業は、今こそ海外へ優秀な人材獲得に打って出るべきだ。そして、採用のルールを変えることは、日本人学生のレベルアップにも繋がる。
超満員!アジア各国にあるトップ大学での日本就職イベント
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シンガポールを代表する名門大学、シンガポール国立大学で弊社が開催した日本企業への就職説明会の様子です。同国を代表するエリートたちが、これだけ大勢参加してくれるのです。弊社が同様のイベントを開催するアジアのどの国でも見られる光景で、2010年度からの4年間で15ヵ国2万5000名を動員しました。日本はいまだに就職先としては人気がかなり高い国なのです。
これは私にとって、大変嬉しい誤算でした。前述の通り、最優秀層は外資系の有力企業にしか興味がないにしても、まだまだ多くの学生が日本を向いてくれているのですから。
現地採用でなく、海を越えて優秀人材の獲得に乗り出す日本企業の利
しかし、前回までの記事では、日本企業には世界から取り残された“ガラパゴス”的な採用慣習があり、それが日本人学生に悪影響を及ぼしているとお伝えしました。そんな中、アジアを中心とする海外の学生たちに日本への就職が人気なのはなぜでしょうか。