大規模開発のラッシュのなか
白馬の地価上昇はどこまで続く
不動産投資やホテル運営を行うウェルス・マネジメントとシンガポールのリゾート大手バンヤングループは、「カッシーア・白馬(仮称)」を2028年に開業する予定である。エコーランド地区に地上5階建て、客室数76室の全室にキッチンとバルコニーを備える。
共用部にレストランやカフェ、大浴場、スキー用具などを収納するロッカールームも設ける計画だ。ウェルス・マネジメントは、白馬村の八方尾根スキー場近隣でもバンヤングループとホテル開発計画を進めており、富裕層向けの「スモールラグジュアリーホテル」として、「バンヤンツリー・白馬」を2029年以降に開業する予定だ。
その他、東京の不動産会社アクアリゾートによる白馬駅前の商業棟と外資系高級ブランドホテルの新設計画や、白馬ロイヤルホテル跡地でのホテル計画など、合計4軒が開業に向けて動くなど、ラッシュを迎えようとしている。
『超富裕層に「おもてなし」はいらない 世界の一流が日本に惹かれる本当の理由』(高橋克英、講談社)
2025年の基準地価の上昇率では、住宅地では、白馬村大字北城字沢渡が16.9%(0.61万円)で野沢温泉に次ぐ長野県内2位だ。
長野県の商業地1位は、ホテルや飲食店が多く集まりインバウンドにも人気の「エコーランド地区」と称される白馬村大字北城字新田の29.3%(6.75万円/平米)であり、全国の商業地の変動率順位でみても、ラピダス半導体工場建設が進む北海道千歳市の3地点に続き全国4位とリゾート地では2年連続トップである。
インバウンドを中心にしたスキー需要に加え、円安もあり、オーストラリア、シンガポールなどから別荘やホテルコンドミニアムへの投資需要も増えている。グリーンシーズンを含め、国内からの観光や移住・二拠点居住のニーズもある。
白馬エリアは農地も多く開発余地は十分にあるため、スキー場近隣や別荘地エリアだけでなくJR白馬駅周辺や隣接する小谷村などでもこの先の地価上昇が期待できそうだ。







