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会議やディベートでの発言中に、話をかぶせられた経験はないだろうか?その原因はあなたにあるかもしれない。実は、話を途中で遮られてしまう人は、「発言が終わるサイン」をうまく出せていないことが多い。最後まで聞いてもらうために必要なこととは?※本稿は、編集者の水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。
心理学者が発表した論文のタイトル
「なぜサッチャーは話を遮られるのか」
保守的かつその強硬な姿勢で「鉄の女」の異名を持つマーガレット・サッチャー。これはあくまで想像だが、彼女がイギリスの首相だったころ、こんな悩みを抱えていたはずだ。「インタビューを受けているとき、やたらと話を遮られる」
心理学者はこの謎に挑むべく調査を始めた。そして1982年に発表された論文のタイトルは「Why is Mrs. Thatcher interrupted so often?(なぜサッチャーはこうも頻繁に話を遮られるのか?)」。こんなことだって論文になるのだから、学問というのは面白い。
そして判明したのは、インタビュアーを務めたジャーナリストには特に悪気はなかったということだ。というのも、サッチャーのイントネーションは、ある特定のフレーズの終わりに急激に下降する特徴があった。これはイギリス英語話者にとっては「私が話す番はもうすぐ終わる」という信号になる。その結果、ジャーナリストは次の質問を始めてしまっていたのだ。
この話からわかることは少なくとも2つある。1つには、僕たちは文以外にもさまざまな手がかりを使って、目の前の相手に意図を伝えたり、あるいは読み取ったりしているということ。







