トランプ大統領とくら寿司の看板トランプ大統領が億円単位で株式を大量取得したくら寿司USA、アメリカの投資家は辛口評価を下しているようだ Photo:JIJI、撮影=ダイヤモンド・ライフ編集部

トランプ大統領が「くら寿司USA」の株を取得し話題です。「あやかって投資したい」と期待する人も多いでしょう。しかし日本で好意的に報じられる一方、現地の投資家からは「収益モデルに懸念がある」と辛辣な評価を下されています。大食いの人が多いアメリカ人ならではの意外な壁とは?(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博

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米大統領の投資で話題!
アメリカの寿司市場の現状

 米政府倫理局による情報公開で、トランプ米大統領がくら寿司の米国子会社「くら寿司USA」の株式を取得していたことが判明し、話題になっています。

 アメリカ大統領による株の売買は合法ですが情報開示の義務があります。くら寿司USAについては100万〜500万ドル(約1.6億〜8億円)の範囲内で取得したと開示されました。

 推計で約1兆円の金融資産を保有するトランプ家から見れば、ちょっとした投資ぐらいの規模かもしれません。一方でくら寿司USAの時価総額は約1000億円です。くら寿司から見れば、かなり影響力のある比率の株を個人投資家に買われていたことになりそうです。

 くら寿司USAはアメリカのナスダック市場に上場しています。このニュースをうけて翌日の株価は一時10.5%も上昇し、終値でも4.2%の増加になりました。

 実は経済評論家の私もくら寿司USAについては結構注目していて、数年前に少額ですが一度投資をしたこともあります。ただ後述する理由から、少し儲かったところですぐに手放しました。

 その後も個人的興味からくら寿司USAの株価を毎日眺めているのですが、株価チャートはまるで波動関数のように一定周期で上げて下げてを繰り返しています。アメリカ市場で株価が上昇している中では、くら寿司USAは「上げてはいない」ないしは「上がりそうになるけどすぐ下げる」という状態が続いているのです。

 そこでこの記事では「トランプ大統領にあやかって投資をしたらどうなるか?」と関心を持った読者の方に向けて、アメリカの投資家はくら寿司USAについてどう考えているのかをまとめてみたいと思います。